ポルシェAGは、ドイツのサーキット「ニュルブルクリンク」北コースを存続させるための支援を行うことを決定したと発表した。支援内容は、25万ユーロ(約4,250万円)の小切手贈呈のほか、ポルシェが開発したレース・テストコース用クラッシュバリアシステムの無償提供。

左はポルシェリサーチ&デベロップメント担当ヴォルフガング・デュルハイマー氏、右はニュルブルクリンクサーキット北コース担当オットーフリム氏

ニュルブルクリンクサーキットの南コースは、現在もF1ヨーロッパGPが開催されているコース。北コースは過去にはF1が開催されていた高低差が激しいコースとして有名。日産GT-RやホンダNSXなど国産車スポーツモデルの開発コースとしても使用された実績がある。

ポルシェは、ヴァイザッハ研究所で開発され、国際自動車クラブ協会であるFIA公認の6フォームコアをもつ積み重ねられたタイヤから構成されるクラッシュバリアシステムを提供する。このシステムはガードレールに比べて大きなエネルギーを吸収でき、衝突後には元の形状に復元するため交換する必要がないという。