米Appleは7月25日 (現地時間)、2007年度第3四半期(4~6月)決算を発表した。Macが四半期ベースで過去最高の出荷台数を記録。また米国で6月29日午後6時に発売されたiPhoneの出荷は27万台となっている。

第3四半期の売上高は54億1,000万ドルで、前年同期比24%増、前期比3%増だった。純利益は8億1,800万ドル(希薄化後の1株あたり92セント)で、前年同期の4億7,200万ドル(同54セント)から大幅な増益を果たした。

同社は5月15日に高速なCPUを搭載したMacBook、6月5日にLEDバックライト搭載モデルを含むMacBook Proを発表。6月29日に米国でiPhoneを発売した。第3四半期中にiPodの新モデルは登場しなかったが、iTunes Storeを通じてDRMフリーのオンライン音楽販売を開始した。

Macの出荷台数は176万4,000台で、前年同期比33%増、前期比16%増だった。四半期ベースの過去の記録を15万台以上も上回っているという。特に新製品が投入された「ポータブル」(MacBook、iBook、MacBook Pro、PowerBook)が好調だった。出荷台数が113万台で、前年同期比42%増、前期比27%増。一方、「デスクトップ」(iMac、eMac、Mac mini、Mac Pro、PowerMac、Xserve)は63万4,000台で、前年同期比20%増、前期比1%増。地域別で見ると、アメリカスが82万4,000台で前年同期比28%増、欧州が39万3,000台で同31%増。日本は8万1,000台で同3%増だった。

iPodの出荷台数は981万5,000台。前年同期比21%増、前期比7%減だった。iTunes Storeの売上やiPodサービス、iPodアクセサリなどが含まれる音楽関連製品/サービスの売上高は6億800万ドルで、前年同期比33%増。

iPhoneに関しては、7月24日(米国時間)にAT&Tが6月末までのアクティべート数を14万6,000件と発表し、専門家の予想よりも少ない数字からApple株が下落した。これに対して、製品を出荷したAppleが示したユニット数は27万台。同社CEOのSteve Jobs氏は「iPhoneは好調なスタートを切った。発売から初のフル四半期が終了するまでに100万台に到達したい」と強気のコメントを出している。

2007年度第4四半期についてCFOのPeter Oppenheimer氏は、売上高57億ドル前後、希薄後1株あたり65セント前後の利益を予測している。