USBインプリメンターズ・フォーラム(USB-IF)は米国時間の23日、PC関連の製品6種に対しワイヤレスUSB(WUSB)の認定ロゴを供与することを発表した。USB-IFは2006年9月から認証プログラムを開始していたが、エンドユーザー向け製品を対象としたのは初めて。WUSB認定ロゴを取得した機器は、USB-IFにより相互接続性が保証される。

対象となる6種の製品のうち、ノートPCとして認定ロゴを与えられたのはDell Inspiron 1720とLenovo ThinkPad T61/T61p。いずれも現行モデルにWUSB機能を加えたもので、WUSBハブ/アダプタとの間をワイヤレスでつなぐことができる。

認定ロゴを供与された周辺機器は、D-Link DUB-1210(アダプタ)とDUB-2240(ハブ)、IOGEAR Wireless USB HUB & Adapter Kitの3モデル。アダプタをPCに接続することで、WUSBハブに接続されたUSB機器をPCから利用できる。

WUSBは、超広帯域のUltra Wide Band(UWB)通信を利用したUSB 2.0ベースの接続規格。データ転送速度は最大480Mbps、同時接続数も最大127台と有線のUSB 2.0に準じるが、通信速度は機器間の距離と電波の強度に応じ低下する。一般でのUWBの使用は長らく規制されていたが、2002年には米国で2006年8月には日本でも規制が緩和されたことにより、今後WUSB関連製品が増えると予測されている。