松下電器産業は、広角28mm対応で厚さ22mmの薄型モデル「LUMIX DMC-FX33」と3型の大型液晶を搭載した「LUMIX DMC-FX55」、広角28mmからの光学18倍ズームに対応した「LUMIX DMC-FZ18」を8月末に発売する。オープンプライスだが、推定市場価格は「FX33」が約43,000円、「FX55」が約45,000円、「FZ18」が約55,000円程度。
有効810万画素のスタイリッシュコンパクトモデル「LUMIX DMC-FX33」
「FX33」は「広角28mm」と「薄型」が特徴の「FX30」の後継機。前モデルと比べ、撮像素子の有効画素数が720から810万画素に変更されている。機能面では、「おまかせiA(インテリジェント オート)」という撮影補助機能が搭載された。この「おまかせiA」とは、光学式手ブレ補正+高感度+動き認識といった「トリプルブレ補正」に「顔認識」「自動シーン判別」「クイックAF」といった最新機能をパッケージとした総称。
「顔認識」は、顔にピントを合わせる「顔認識AF」と逆光時に顔を明るく写す「顔認識AE」機能を搭載。最大15人分の顔検出枠を表示でき、また顔認識されている被写体が動いても枠をあわせ続けることができる。
「自動シーン判別」は、被写体にカメラを向けるだけで、「人物」「マクロ」「風景」「標準(動き認識)」「夜景&人物」(フラッシュ発光禁止時は「夜景」)の中から最適なシーンに自動設定する機能。
「クイックAF」は、カメラを構えると同時に自動でピントが合う機能。この機能により、ピントを合わせるためにシャッターボタンを半押しするといったワンアクションが減らせ、いきなり全押しして素早く撮影することができるようになった。
レンズには、f4.6-16.4mm(35mmフィルム換算時:28-100mm)、F2.8-5.6の光学3.6倍LEICA DC VARIO-ELMARIT Lensを採用。5M(500万画素)時に最大4.6倍、3M(300万画素)以下のモード時に最大5.7倍の光学倍率を生み出す「EX光学ズーム」や最大4倍(光学ズームと合わせて最大14.3倍、EX光学ズームと合わせて最大22.7倍)のデジタルズームを備えている。連写性能は、通常時で3枚/秒、高速連写モードでは最速7枚/秒。ISO感度は、オート、100、200、400、800、1250、1600から選べる(高感度モード時:1600~6400)。
液晶モニタは、2.5型(20.7万画素)の低温度ポリシリコンTFTを採用。撮影環境の明るさを自動で判別し、液晶の明るさを自動コントロールする「オートパワーLCD」を搭載。記録メディアには、SDHC、SD、MMC(静止画のみ)のほか、約27MBの内蔵メモリを有する。バッテリは付属のリチウムイオン充電池を使用し、撮影可能枚数は約280枚(CIPA規格準拠)。本体サイズは94.9(W)×22(D)×51.9(H)mm(突起部を除く)。重量は約132g(本体のみ)。カラーバリエーションは、プレシャスシルバー、ショコラブラウン、カクテルピンク、シェルホワイト、コスモブルーの5色を用意。
撮影した写真に対して、タイトルを入力できる「タイトル編集機能」や自動分類されたカテゴリ内の写真だけを再生したり、スライドショーを行える「カテゴリー再生」機能を搭載している。
レンズ&バッテリの小型化によりさらなるスリム化を実現「LUMIX DMC-FX55」
有効画素810万画素のCCD、f4.6-16.4mm(35mmフィルム換算時:28-100mm)、F2.8-5.6の光学3.6倍LEICA DC VARIO-ELMARIT Lens、「おまかせiA」機能の搭載など、基本的なスペックは「LUMIX DMC-FX33」と同じながらも、3.0型(23万画素)の大型液晶を搭載したコンパクトデジタルカメラ。従来機「FX50」で25.1mmだった厚さもレンズ&バッテリの小型化により22.8mmに薄くなった。
記録メディアには、SDHC、SD、MMC(静止画のみ)のほか、約27MBの内蔵メモリを有する。バッテリは付属のリチウムイオン充電池を使用し、撮影可能枚数は約280枚(CIPA規格準拠)。本体サイズは94.9(W)×22.8(D)×57.1(H)mm(突起部を除く)。重量は約143g(本体のみ)。カラーバリエーションは、プレシャスシルバー、エクストラブラック、カクテルピンクの3色を用意。
広角28mmからの光学18倍ズームに対応した「LUMIX DMC-FZ18」
有効画素810万画素のCCDを搭載した18倍ズーム機。広角側28mmから望遠側504mmの焦点距離に対応、F2.8-5.6のLEICA DC VARIO-ELMARIT Lensを採用している。レンズ構成はEDレンズを2枚、非球面レンズ4枚3面。色収差の少ないEDレンズ(特殊低分散ガラス)を2枚使うことで、他社の高倍率ズーム機と比べ広角側の色収差がおさえられているという。
1.5秒の高速機動や、撮影時の操作性を向上させる「AF/MF切り替え」「マクロ/ワンプッシュAF」などの独立ボタンを備える。同時に発表された、コンパクトカメラの「LUMIX DMC-FX33」「LUMIX DMC-FX55」と同様「おまかせiA」を搭載。両機に採用された「クイックAF」こそないが、シチュエーションに応じて細かな設定ができる「アドバンス シーンモード」を搭載している。この「アドバンス シーンモード」は、既存のシーンモードからさらに条件分けする機能で、人物であれば「美肌」「屋外人物」、風景であれば「自然撮影」「建物撮影」の様にさらに細かく設定できる。これによりワンランク上の撮影が気軽に楽しめるようになった。また、「アドバンス シーンモード」で選べる「クリエイティブ」では、選んだシーンモードによって絞り値の変更やシャッター速度の変更が可能。シチュエーションに応じたマニュアル設定が行える。
広角28mm時で1cmのマクロ撮影、光学18倍ズーム時でのテレマクロ1mなど強力なマクロ機能を備える。2段階ズーム速度切り替えやMFエリア拡大、ダイレクト露出補正といったマニュアル操作が充実。RAW撮影にも対応した。
液晶モニタは、2.5型(20.7万画素)の低温度ポリシリコンTFTを採用。液晶の明るさを自動コントロールする「オートパワーLCD」を搭載している。記録メディアには、SDHC、SD、MMC(静止画のみ)のほか、約27MBの内蔵メモリ。バッテリは付属のリチウムイオン充電池を使用し、撮影可能枚数は約400枚(CIPA規格準拠)。本体サイズは117.6(W)×88.2(D)×75.3(D)mm(突起部を除く)。重量は約360g(本体のみ)。カラーバリエーションは、シルバーとブラックの2色。