ティアックは、SACDトランスポーター「P-05」とD/Aコンバーター「D-05」を発表した。発売は7月下旬を予定しており、価格はともに63万円。

ESOTERICブランド20周年記念モデルのSACDトランスポーター「P-05」

同じく、D/Aコンバーターの「D-05」

ESOTERICは、同社が高級オーディオブランドとして、1987年に立ち上げたブランド。今年3月に20周年記念モデルの第1弾「SA-10」「AI-10」「MG-20」「MG-10」が発表されており、今回の「P-05」「D-05」はそれに続く第2弾となる。

P-05は、メカニズム部分に「VRDS-NEO(VMK-5)」を搭載。VRDS-NEO(VMK-5)は、高信頼化、低騒音化、振動の抑制が図られたメカニズム。同社のハイエンドSACDトランスポーター「P-01」などに搭載される「VRDS-NEO」メカニズムの、ターンテーブルの素材や全体を支えるボディ部分の素材などをリファインしたものとなっている。

また、「P-03」に採用されている軸摺動型ピックアップも採用。ディスクピットのトレーサビリティが極限まで高められている。

一方のD-05は、旭化成エレクトロニクスがプロ用のオーディオ機器向けに開発したΔΣ型DAコンバーターデバイス「AK4397」を世界で初めて搭載したD/Aコンバーター。AK4397はDSD/PCMに対応するフル32bit処理のDACデバイス。入力I/Fだけでなく、デジタルフィルターやΔΣモジュレーターも32bit化されている。ΔΣ変調器に新開発のアドバンスト・マルチビット方式を採用することで、低歪特性とダイナミックレンジの広さを実現した。各ブロック間の干渉を防ぐためにブロックごとに電源を独立。さらにジッター成分の影響を抑えるために、クロックにも専用の電源を用意している。

P-05に採用されているメカニズム「VRDS-NEO(VMK-5)」

また、D-05にはPCMからDSDへのコンバート機能も搭載されており、ソースに合わせて音質を選択することが可能だ。