近畿日本ツーリストは19日、海外旅行企画「ホリデイ」の2007年下期商品(2007年10月~3月東京発、一部方面は4月発を含む)を発表した。記者会見では近畿日本ツーリストの首都圏ホリデイ事業部長 小原匡詞氏による説明が行われた。

近畿日本ツーリスト 首都圏ホリデイ事業部長 小原匡詞氏

ホリデイ下期の全国販売目標人員は24万8,000人としており、エリア別に見ると旅行先として人気の高いハワイが5万3,000人、アジアが7万8,000人という目標を設定しているという。ホリデイ下期商品における特徴として、(1)各ターゲットにこだわる商品設定、(2) 旅行先のオフ期にプラン設定をする新規商品、(3)「ホリデイ発売35周年記念商品」の展開、(4)「早期割引」「早期特色」の特典、の4点が挙げられた。

「各ターゲットにこだわる商品設定」では、前年度に発売されたホリデイ全体の13%を占めたハネムーン商品をさらに強化。ハネムーン商品について、下期ではホリデイ全体で20%となることを目指すとしている。また、6月に先行発売をしたハネムーン専用のパンフレット「LOVE シリーズ」を用意し、ニーズに向けた商品の打ち出しを行う。

また団塊世代向けの商品では、従来「熟年海外特選旅行」という名で販売していた商品群を「地球讃歌 大人のゆとり旅」へ名称を変更し、新たに販売する。小原氏は「シニア層の方は"熟年"や"シニア"という言葉で商品を買うわけではありません。また、彼ら自身が"シニア"と言われることを嫌う傾向があると判断し、商品ブランドを変更しました」と述べている。その他、添乗員が同行しない2名催行の旅行プラン「世界遺産 南太平洋の神秘を訪ねて イースター島浪漫紀行8日間 & 楽園タヒチ10日間」(出発日設定期間:10月1日~2008年3月31日、2名1室利用時の1名料金:52万8,900円~86万900円)なども新しく提案する。

ハネムーン専用パンフレット「LOVE シリーズ」

「熟年海外特選旅行」から名称変更した「地球讃歌 大人のゆとり旅」

続いて、「旅行先のオフ期にプラン設定をする新規商品」では、主にカナダ、ヨーロッパなどでは、シーズン・オフと言われる冬に旅行プランをあえて設定し、通常料金より価格を下げ、提供していく。「旅先がシーズン・オフだから旅行者がいない、と考えている固定観念を捨て、通常よりお値打ち感を出し、現地の新しい魅力を伝えていけたらと思います」と小原氏。具体的な商品の発表は8月下旬としている。

また同社では「ホリデイ発売35周年記念商品」の展開として、欧米などのクリスマスのイルミネーションを見学する商品や各エリアで特別商品を企画する。こちらも具体的な商品の発表は、8月下旬を予定している。

その他、早い段階での旅行商品の申し込みの際に割引や旅行先での特典を用意した「早期申込」「早期特色」も拡大。さらに、旅行料金が安くなる「早割引」、現地でのホテルや食事のアップグレードができる「早特色」を新設した。両者ともに下期商品からの適用開始となる。