BlackBerry 8820

加Research In Motion(RIM)は7月18日(現地時間)、同社スマートフォンの最新版「BlackBerry 8820」を発表した。QWERTYキーボードでおなじみの同製品だが、8820ではBlackBerry初となる無線LAN機能を搭載し、デュアルモード通信に対応した点が最大の特徴となる。またGPSを内蔵し、ロケーションベースの情報を提供するアプリケーションとの連携が可能になった。数週間内にも世界各地の提携キャリアから提供が開始される見込み。

BlackBerry 8820では、従来のGSM/GPRS/EDGEの携帯電話ネットワークに加え、IEEE 802.11a/b/gの無線LANをサポートする。これにより、いままで低速でストレスを感じるとされていたWebブラウジングや巨大な添付ファイルなどのダウンロードも高速になり、企業内LANとの親和性が上がるなどのメリットを享受できる。無線LAN機能では、WEP/WPA/WPA2の暗号化通信をサポートするほか、Ciscoの無線LANソリューションとの互換性、VPNサポートなど、PCとほぼ同等のアクセス環境を利用できる。またGSMとのデュアルモード通信をサポートしたことにより、UMA(Unlicensed Mobile Access)対応による携帯電話ネットワークと無線LANとの間で音声通話等でのシームレスなローミングも可能になった。

その他の特長としては、GPS内蔵によりBlackBerry Maps等でのロケーション情報サービスの利用が可能になったこと、また最大32GBのmicroSD/microSDHCカードをサポートしたことが挙げられる。そのほか、内蔵のメディアプレイヤー機能がリニューアルされたことにより、画像/音楽/ビデオの再生環境が向上している点も特長だ。

提供にあたってはAZERTYやQWERTZの異なるキーボードの配列を用意し、複数言語のサポートが行われる。今後数週間内に順次世界各所の提携キャリアより提供が開始される見込みで、米国での提携キャリアはAT&Tを予定している。