06年のE3でGrand Theft Autoのタトゥーを見せ、意気込みをアピールするMoore氏

米Microsoftは7月17日 (現地時間)、Interactive Entertainment Business (IEB)担当のコーポレート・バイスプレジデントであるPeter Moore氏が7月31日付けで同職を辞任すると発表した。同氏はXbox関連事業やGames for Windows関連事業を率い、Xboxタイトルの拡大に努め、Haloシリーズのヒットなどで欧米におけるXbox人気を定着させた。後任には、元Electronic ArtsプレジデントのDon Mattrick氏がIEB担当のシニアバイスプレジデントに就く。

IEBにおいてMoore氏は、XboxおよびGames for Windows事業を率い、またMicrosoft Game Studiosにおけるゲーム開発、サードパーティのゲーム・パブリッシャーとの提携拡大を担当している。同氏がMicrosoftに加わったのは2003年1月。コンシューマビジネスで20年以上のキャリアを持ち、ゲーム産業においてはSEGA of Americaのプレジデント兼COOを務めていた。以来、Entertainment & Devices部門担当のプレジデントであるRobbie Bach氏、Design and Development担当のコーポレート・バイスプレジデントであるJ Allard氏と共に、Xboxプラットフォームを盛り立ててきた。発表文によると、辞任はMoore氏の個人的な理由で、同氏はMicrosoftを退社し、家族と共にサンフランシスコ/ ベイエリア地域に戻るという。なお同日Electronic Artsが、Moore氏のEA SPORTS担当プレジデント就任を明らかにしており、同氏は9月からElectronic Artsの看板レーベルを率いる模様だ。

Moore氏に代わってIEBを率いるDon Mattrick氏は、1993年にElectronic ArtsがDistinctive Software (DSI)を買収した際にElectronic Artsに移籍。Electronic Artsのゲーム開発全般に深く関わり、CEO候補にも名前が挙がっていたが、企業経営を嫌って2005年9月に退社した。2007年2月から、社外アドバイザーとしてMicrosoftのEntertainment and Devices部門に関わっている。