富士通は17日、携帯電話新製品「F704i」の報道関係者向け実演イベントを開催した。同製品は、防水機能を備え、厚さが17.9mmとスリムなボディを実現するFOMA端末。防水のほか、時刻や着信などをLEDの様々な点灯パターンで知らせてくれるフローティングサインなどが特徴。会場では実機のデモンストレーションやプールサイドでのモデル撮影、防水機能の構造を見ることができるスケルトンのモックアップの展示が行われた。

水しぶきを受けても大丈夫な、IPX7・IPX5の防水機能を備えるF704i

悪天候の中F704iの防水機能を実証するモデルさん

同端末は、同じく防水機能を持つ「F703i」の後継機。新たに、国際ローミングサービス「WORLD WING (3G)」に対応し、43の国・地域で、日本国内で使用する携帯電話番号・メールアドレスを変更せずそのまま使用できる。カラーバリエーションも一新され、マゼンタ、ホワイト、ゴールド、ブラックの4色展開となる。ホワイト、ブラックには、マイクロパターンと名付けられた、指紋が付きにくい表面加工が施されている。F703iでの同系色、スノーホワイト、ランプブラックに比べ、筐体表面の質感が追加され高級感を演出する。

マゼンタ、ホワイト、ゴールド、ブラックの4色展開

WMA形式の音楽ファイルが再生可能。音楽プレイヤーとしての機能も、もちろん装備

コンパクトかつスリムなボディの筐体には、マイクロパターンと呼ばれる指紋が付きにくい表面加工を採用

防水機能は、IPX7(1mの水深に30分間放置しても電話機の機能を損なわない)およびIPX5(2.5~3mの距離の全方向から3分間・12.5L/分の噴流水に対して同)の防水機能を備える。実際のデモンストレーションで、プールの水しぶきをあびながらのカメラの使用や通話にも耐えられる様子が披露された。また、水の入ったアクリルケースの中に同端末を沈め、着信動作を確認するデモも行われ、防水性の高さをアピールした。「F703i」と同じ構造を引き継いでおり、ガスケットにシリコン系素材を使用。電池部の防水カバーの密閉性を保っている。コネクタ部分にはOリングを使用し浸水を防いでいる。スピーカーやマイク部分は、完全密閉しないためにゴアテックス素材を使用した防水シートを使用するなど、様々な工夫が施されている。

水没した状態で着信するF704i、水から出してすぐに通話可能

スケルトンモックアップを公開、防水構造が明らかに

電池部の防水カバーの水密性を保つ為、シリコン系のガスケットを使用

コネクタキャップにはOリングを採用し、密閉性を確保

同社常務理事でモバイルフォン事業本部副本部長の大谷信雄氏は、同端末について、防水機能はあくまで付加価値であり、それを前面に出すのではなく、むしろ防水を意識させないデザインを目指したと説明している。