米Intelは16日(現地時間)、FSBが1,333MHzに高速化されたクアッドコアプロセッサ「Core 2 Extreme QX6850」など、デスクトップ向けCPUの新製品5種類(クアッドコア2、デュアルコア3)を発表した。すでにPCメーカーには出荷しており、リテール向けには2週間以内に出荷を開始する予定だという。

新製品は、FSBが従来の1,066MHzから1,333MHzへと高速化されているのが最大の特徴(5製品中の4製品)。FSBの1,333MHz化はすでにチップセット側(Bearlake世代・P35/G33など)では対応が済んでおり、新CPUとの組み合わせでようやく真の性能が発揮できることになる。

各プロセッサの仕様と価格(1,000個ロット時の単価)
モデル コア クロック FSB L2 価格
Core 2 Extreme QX6850 4 3.0GHz 1333MHz 8MB 999ドル(124,810円)
Core 2 Quad Q6700 4 2.66GHz 1066MHz 8MB 530ドル( 66,220円)
Core 2 Duo E6850 2 3.0GHz 1333MHz 4MB 266ドル( 33,230円)
Core 2 Duo E6750 2 2.66GHz 1333MHz 4MB 183ドル( 22,860円)
Core 2 Duo E6550 2 2.33GHz 1333MHz 4MB 163ドル( 20,360円)

ハイエンド向けのCore 2 Extremeシリーズでは、新たな最上位モデルとして「QX6850」が登場。従来のQX6800(2.93GHz)からは、FSBが1,333MHzに高速化されたほか、動作クロックも3.0GHzに向上した。L2キャッシュは8MB、TDPは130Wで従来と変わらず。ちなみに現行のクアッドコアのCoreマイクロアーキテクチャで、動作クロックが3GHz以上となるのは、正式な製品としては初めて(Mac Proで3GHzのXeonが採用されている例はあるが、これは未発表のCPU)。

またCore 2 Quadの新製品としては、FSBは1,066MHzのままだが、動作クロックが2.66GHzの「Q6700」が新登場。本稿掲載時点(17日19時)ではまだ同社のプライスリストは更新されていないが、価格が従来のQ6600(2.40GHz)と同じ530ドルのため、下位モデルとなるQ6600が値下げされる可能性もある。そうなった場合、クアッドコアの普及に好影響も出てきそうだ。

デュアルコアのCore 2 Duoシリーズでは、「E6850」「E6750」「E6550」の3モデルが追加された。新たな最上位モデルとなるE6850でも価格は266ドルと、従来のE6700(316ドル)よりも大幅に低い値付けがされており、一気に低価格化が図られた形だ。FSBは全て1,333MHzで、動作クロックはE6850が3.0GHz、E6750が2.66GHz、E6550が2.33GHz。