MacPortsプロジェクトは15日(米国時間)、Mac OS Xを対象としたバイナリパッケージ配布用実装「MacPorts 1.5」をリリースした。portsコマンドを含む初期導入用ファイル群は、Mac OS X v10.3と10.4に構成されたディスクイメージとして配布される。
今回のリリースでは、dp2mp-moveブランチの統合により、DarwinPortsに関連した文言がパッケージから一掃された。RPMのサポートも強化され、ユニバーサルバイナリの指定が可能になったほか、portsをSRPMに再構成するためのオプションも追加された。ほかにも、オンラインマニュアル(man)を含むドキュメント類が更新されるなど、多くの変更が加えられている。
MacPortsは、UNIX汎用のオープンソースソフトウェアをMac OS X用にアレンジ、インストールしやすいようパッケージ化して提供するプロジェクト。当初はDarwinPortsとして活動していたが、OpenDarwinプロジェクトの休止を受け、2006年8月に現在のMacPortsへと改称した。2007年7月現在、サポートするパッケージ数は4,100を超えるなど、Mac OS Xでは屈指のバイナリパッケージ配布プロジェクトに成長している。
Mac OS Xを対象とするバイナリパッケージ配布プロジェクトは、MacPortsのほかに、Debian GNU/Linux標準の配布形式(deb)を採用した「Fink」、Gentoo Linuxで開発されたパッケージシステム(Portage)を利用する「Gentoo for Mac OS X」などが存在する。