ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下: SCE)は12日、「プレイステーション・ポータブル」(以下: PSP)の新型となるPSP-2000を発表した。従来モデルに比べて、基本機能とデザインは継承されつつも軽量・薄型となり、ビデオ出力機能を標準搭載しているのが大きな特徴だ。発売予定は日米欧各地域で、9月とされている。国内での価格は未定。
PSP-2000はプレイステーションで培ってきた技術とノウハウをもとに、本体各部を新たに設計。4.3インチの高精細液晶画面を継承しながらも、従来モデルと比べ重量が約2/3の189g(従来モデルは280g)に軽量化。外形寸法は169.4(W)×18.6(H)×71.4(D)mmとなり、厚さが約4/5(従来モデルは約23.0mm)という薄型化を実現している。
付属のバッテリーパックは新型の専用リチウムイオン電池「PSP-S110」となり、電圧/容量は従来モデル「PSP-110」のDC3.6V/1,800mAhから、DC3.6V/1,200mAhに変更となった。外形寸法は約36(W)×10(H)×57(D)mmで、重量は約30g。
これらの設計変更にあわせて、PSPからの映像をテレビに映し出すためのビデオ出力機能も標準で搭載。専用ケーブルを用いることで、UMD Videoの映画・音楽映像やメモリースティック デュオに保存した静止画・動画、PSP専用ゲームソフトウェアなどの各種コンテンツをテレビに出力し、リビングルーム環境でも楽しめるようになるという。
専用ケーブルは別売りで、AVケーブル、S VIDEOケーブル、D端子ケーブル、コンポーネントAVケーブル(それぞれケーブル長: 2.5m)が用意される。PSP専用ゲームソフトウェアをテレビに出力する場合は、プログレッシブ映像入力方式に対応したテレビと専用ケーブル(D端子ケーブルまたはコンポーネントAVケーブル)が必要としている。
また、本体にUMDから読み出したデータを一時的に記憶する機能を搭載し、ゲームプレイ中のUMDからの読み込み時間も短縮。さらに、プレイステーション 3やPCなどとUSB経由で接続することにより、データの交換と同時にバッテリーの充電が行えるという。
本体カラーバリエーションは、「ピアノ・ブラック(PSP-2000 PB)」「セラミック・ホワイト(PSP-2000 CW)」「アイス・シルバー(PSP-2000 IS)」の3色がラインナップされている。
米国では、本体とゲームソフト『Daxter』、メモリーステック プロ デュオ(1GB)、ACアダプター、バッテリーパックのほか、UMD Video『FAMILY GUY』が同梱された「PSP Entertaiment Pack Box」や、本体とゲームソフト『Star Wars Battlefront Renegade Squadr』、ACアダプター、バッテリーパックが同梱された「PSP Star Wars Battlefront Entertainment Pack Box」も発表されている。価格はともに199.99米ドル。