任天堂は7月11日 (米国時間)、米カリフォルニア州サンタモニカで始まったE3 Media & Business Summitにおけるプレスイベントで、「Wii Fit」「Wii Zapper (仮名)」などを公開した。
Wii Fitはエクササイズ目的のプログラム&ゲームで、ストレッチ、ヨガポーズを含むコアトレーニング、有酸素運動、体全体を使うゲームなどが40種類以上含まれる。ワイアレスでWii本体に接続するボードに乗って行うのが特徴。同製品を紹介した宮本茂氏は、ボードをWiiバランスボードと呼んでいた。Wii Fitでは、Wiiバランスボードに乗ることで、BMI判定が行われ、登録されている家族や友人同士で、その変化を比較できる。健康チェックと毎日のエクササイズのやる気を高めるプログラムとなっているようだ。またWiiバランスボードは体の動きを検出するゲームインタフェースとして、Wii Fit以外でも利用されそうだ。
Wii Zapperは、Wiiリモコンとヌンチャクを銃型のガンシューティング用コントローラに変える。昨年のE3では拳銃型のプロトタイプが展示されていたが、製品版のWii Zapperは機関銃のようなスタイルになった。プレスイベントでは操作の詳細について明らかにされなかったものの、Nintendo of Americaの社長兼COOであるReggie Fils-Aime氏は「Wiiリモコンがスポーツゲームのプレイを変えたのと同様のインパクトを、シューティングゲームにもたらす」と述べていた。E3ではWii Zapperで「バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ」を体験できる模様だ。またSEGAやEAなど多くのサードパーティがWii Zapperに対応したゲームを用意しているという。北米での価格は19.99ドル。
このほか、北米でSuper Smash Bros. Brawl (大乱闘スマッシュブラザーズX)が12月3日、Super Mario Galaxy (スーパーマリオギャラクシー)が11月12日にリリースされることが発表された。
プレスイベントでFils-Aime氏は、WiiやニンテンドーDSが従来よりも年齢の高い層や女性層の開拓に成功していると指摘。たとえば、これまでのゲーム産業においてゲームユーザーの性別比は「女性20%、男性80%」だったが、現在の任天堂のゲーム機ユーザーは「女性33%、男性67%」。「すべての人をゲーマーに」という同社の狙いが着実に浸透しているという。