利用者のニーズに合わせてネット上で「航空便」と「ホテル」を自由に組み合わせての予約から購入までできる注目のサービス「ダイナミックパッケージ」。国内では、2005年10月にグローバルトラベルオンラインが初めて海外限定の「ダイナミックパッケージ」を販売し、その後、大手旅行代理店各社も続々と参入してきた。さらに、2007年5月にはJALグループも「JALダイナミックパッケージ」を開始し、いよいよ旅行業界でダイナミックパッケージ事業が自明のものと変わりつつある。そこで今回は、サービスを開始したばかりの「JALダイナミックパッケージ」開発事業に携わっていた、JALツアーズeプロモーション部e戦略企画グループ、アシスタントマネジャーの梶村幸輝氏に、「ダイナミックパッケージ」の魅力と今後の展開について伺った。
――ダイナミックパッケージとは、そもそもどんな商品なのでしょうか?
「昨年の冬頃から国内でも注目されているダイナミックパッケージですが、これはもともと欧米で急成長し、現在米国ではネット旅行販売の約90%を占めているほど人気の高い商品です。24時間オンラインで購入できるだけでなく、「航空便」と「ホテル」を自由に組み合せられるのが大きな特徴となっています。今まではツアーパンフレットなどをご利用いただき、一定期間のパッケージツアーのお申込みをいただいていました。しかし、ダイナミックパッケージでは、旬のプランをリアルタイムで更新しておりますので、常に新しい情報をお届けすることができるのが利点の一つです。また、組み合わせ方は自由にお選びいただけますので、お客様だけのオリジナルパッケージツアーをお作りいただけます」
――ダイナミックパッケージの魅力はどんなところにあるのでしょうか?
「最大の魅力は、自由度の高さとおトク感にあるかと思います。もちろん通常のパッケージツアーでも自由度の高いフリープランなどをご提供させていただいておりますが、ダイナミックパッケージでは、お好きな「航空便」と「ホテル」を選んでいただけます。また、チケットレスですので、面倒な手続きや電話での確認などをしていただかなくても、スムーズにご搭乗いただけます。さらに、航空便も宿泊施設も季節によって料金が異なるという点を活かし、より新しく、おトクな情報をリアルタイムでご提供し、お選びいただけるところがメリットとなっています」
――ダイナミックパッケージはこれから旅行業界の主流になっていくサービスなのでしょうか?
「ダイナミックパッケージの最大のメリットは、すべてネット上で完結する便利なサービスであることです。我々もその点に注目し、これからも積極的にサービスを拡充していきたいと考えておりますが、日本国内で主流になるかどうかはまだわかりません。というのも、ネットで完結することやチケットレスであることに不安を抱くお客様もいらっしゃるからです。ですから弊社では、ダイナミックパッケージをメインで販売するというよりも、より多くのお客様にご利用いただけるよう、販売チャネルの1つとしてご利用いただければと考えております」
――JALダイナミックパッケージの利点について教えていただけますか?
「弊社のサービスで重視しているのは「簡単で便利」という操作性の面です。ネット販売だからこそ、使いやすさという点はこれからも改良を加えていく予定です。また、JALダイナミックパッケージは、JALマイレージバンク会員の方でなくてもご利用いただけますので、皆様に気軽にご利用いただけるのも一つの魅力ではないでしょうか」
――現在、ダイナミックパッケージで提携がなされているホテルは、今後、拡大される 予定はございますか?
「もちろん、より多くのお客様にご利用いただけるように提携ホテルの拡大、使いやすさの追求を進めております。今後もご期待いただければと思います」
――JALダイナミックパッケージの今後の展開について教えていただけますか?
「具体的な展開といたしましては、リクルート「じゃらんnet」サイト上での販売展開、さらにYahoo! JAPANの提供するインタ-ネット総合旅行サ-ビス「Yahoo!トラベル」でもご利用いただけるように計画中です。販売チャネルの拡大や操作性の追及、季節感のあるキャンペーンの企画、ご提供する情報の充実など、これからの動きに注目していただければと考えております」
――ありがとうございました。