マーベルジャパンとマイクロソフトは11日、Windows Mobile搭載携帯電話のプロモーションイベント「Windows Mobile Summer Campaign 2007」を東京駅構内で開催した。期間は12日までの2日間。
会場にはOSにWindows Mobile、CPUにMarvell PXA270を搭載したスマートフォンとして、イー・モバイルの「EM・ONE」(シャープ製)、ソフトバンクモバイルの「X01T」(東芝製)、ウィルコムの「Advanced/W-ZERO3 [es]」(シャープ製)の3機種が動作状態で用意されており、実際に手にとって使い心地を試すことができる。
毎時00分と30分からはWindows Mobileの機能を説明するショートセミナーも開催され、「会社に戻らなくても普段仕事に使用しているアカウントのメールがチェックできる」「いつもPCで見ているWebサイトをどこでも見ることができる」といったスマートフォンのメリットが紹介されていた。
また、マーベルジャパンはPXA270およびその次世代製品にあたるPXA320(開発コード名"Monahans")のシリコンウエハーを展示。PXA320では、PXA270と同じ動作周波数の場合消費電力が最大で4割削減されるほか、従来624MHzだった最高クロックが806MHzに引き上げられ、加えてマルチメディア処理のための命令がさらに追加されることにより、より高い性能を少ない電力消費で実現できる。
しかし、展示の趣旨はこういった技術的なアピールではなく、同社によれば純粋に「普通の人が普段まず目にする機会のないウエハーを見てもらいたかった」のだという。高機能な携帯電話の中にはこういう部品が入っていて、マーベルはそれを作っているメーカーだという認知を、少しでも広げたいというのが今回のねらいだ。
「W-ZERO3」のヒット以来、携帯電話などのIT小物が好きな人々にとってスマートフォンは非常に身近な存在になったが、広く一般に知られているかというと、まだまだそういった段階には程遠い。会場は新幹線南のりかえ口のすぐ近くということもあり、出張に出かける前のビジネスマンなどが足を止めていたが、見慣れたWebサイトやExcelなどの画面が携帯電話に表示されているのを目にして、驚きや新鮮な印象を受けていた様子だった。
会場は東京駅1階・改札内の「メディアコート」にある情報発信スペース「Break」で、12日のイベント開催時間は11時から19時まで。来場者にはミニうちわが配られるほか、アンケートに答えるとノベルティとしてWindows Mobile・MARVELLロゴ入りのボールペンがプレゼントされる。