「干物女」という言葉をご存知だろうか。会社ではシャキシャキ仕事をするが、帰宅したら最後、ジャージにTシャツ、髪は輪ゴムでチョンマゲにまとめ、スルメをつまみに缶ビールを呷る。もちろん恋愛はとうの昔に放棄! そんな乾きに乾いた女性をこう言うのだそうだ。この「干物女」をテーマに据えた新ドラマ『ホタルノヒカリ』の製作発表記者会見および第1話特別試写会が8日、日本テレビで行われた。
まず、抽選で選ばれたドラマファンの見守る中、11日に放送される第1話が上映された。主人公の雨宮蛍を演じるのは綾瀬はるか。これまでに演じてきた役とは一線を画し、「恋愛するより家で寝ていたい」ズボラな干物女を好演している。その後、行われた記者会見には綾瀬を始め、共演の藤木直人、国仲涼子、加藤和樹、武田真治、板谷由夏、浅見れいなが登場し会場を沸かせた。
几帳面で神経質な高野部長役の藤木。「今まではずっとヒラだったんで、管理職役は初めてです。会社のシーンは台詞が少ないように祈ってます。底が見えそうで(笑)」。妻に追い出され、実家に帰るとそこには蛍が。父親が家を丸ごと蛍に貸してしまっていたのだ。そして奇妙な同居生活が始まる |
「日曜日にお越しいただいてありがとうございます。恋に仕事に、一生懸命な皆さんを勇気付ける作品にできればと思っています」と挨拶した綾瀬。蛍との共通点を聞かれ、「おうちに帰ったら楽な格好になりたいですよね。冬は重ね着してるものを"いっぺん脱ぎ"したりもしますよ。蛍が冷蔵庫をお尻でしめるんですけど、私もたまにやります」と意外な一面を披露。かと思えば、続く国仲も「私もいっぺん脱ぎしますねえ。髪長いときはチョンマゲもしてました。さすがに自分でもヤバイと思ったのは上下柄物。あれは誰にも見せられない(笑)」。
国仲は可愛くて仕事もきちんとこなし、何事にも気が利く"ステキ女子"三枝優華を演じる。「素です、と言いたいんですが……。"ステキな女性になれる仕草"を特集した雑誌があったのでコンビニで見つけて買っちゃいました。それを読んで勉強してます」。優華も手嶋に恋してしまう。蛍とはライバル関係に? |
イイ女代表格の板谷は「とんでもございません! と言いたいところですが、ハナっから干物です。カラッカラです。いっぺん脱ぎは日常茶飯事ですし、缶ビールも大好きですし、髪のゴムは外すたびに失くすので、掃除するといろんなところから出てまいります」と、胸を張って乾き気味な私生活を紹介。最後の浅見はきっと否定してくれる……という会場の期待はあっさりと裏切られ、「うーん。若干干物ですねえ。靴を履いてから忘れ物に気づくと、立膝で部屋に入りますよ。いっぺん脱ぎ? しますします。あとチョンマゲもやっちゃってますねえ」。
女性陣のリーダー的存在、山田姐さんこと山田早智子役の板谷。恋愛も仕事も常にアグレッシブ、という設定だが「こんなにテンションの高い女役は初めてなので楽しいんですけど、疲れますね(笑)。家帰ったらぐーっとビール飲んでます」 |
登場した女優全員が次々と干物っぷりを告白。この事態に男性陣は――
「ここまで皆さんの干物っぷりを聞いていると、僕の中の女性像が揺らいできますね。あ、僕、いっぺん脱ぎはしませんけど、パンツ脱ぐときに靴下も一緒に脱ぎます」。軽いジェスチャー付きの大胆発言に、会場に集まった女性ファンは声にならない声を出していた。一方武田は「カワイイと思いますよ。でも外に出かけるときはやっぱりかわいらしい格好をしてほしいですね。家と外のそのギャップが男は好きなんです」。「アリだと思います。自分も家ではジャージでチョンマゲてたりするので……あ、前髪がジャマなときがあるんですよ」……超モテ男役の加藤もちょっぴり干物だった。
ディレクター・神宮寺要に扮するは武田真治。「自称"ステキ男子"。俺様キャラで流行に敏感だぞ、みたいな虚栄心が強い男ですね。原作では広島弁なんだけど、台本だとアヤシイので広島出身の綾瀬さんに直してもらってます。忙しいのに丁寧に見てくれるんですよ!」と綾瀬をベタ褒め |
新進デザイナー手嶋マコト役の加藤和樹。優華と蛍に好意を寄せられるが、どちらを選ぶのか。「作中では癒しの王子、なんていわれてますけど、実際の自分かそうかと聞かれると『?』って感じですね。この役を通じて癒しのオーラを出せれば |
『ホタルノヒカリ』は11日22:00より毎週水曜オンエア。また、毎回の放送終了後にはオフィシャルサイトにてオリジナルストーリーのスピンオフドラマが配信される。本編では描かれない裏ストーリーで、より多角的にドラマを楽しめるようになっている。