BMW AG(ドイツ)は、新型「BMW 6シリーズ クーペ/カブリオレ」の事前情報を公開した。4.8L(リッター)8気筒エンジンを始め、新開発の3L直列6気筒エンジン、3L直列6気筒ディーゼルエンジンが搭載される予定。細かな仕様や日本での発売などは発表されていない。
「BMW 6シリーズ クーペ/カブリオレ」は、高級車セグメントでは確固とした人気を得ており、これまで75,500台以上が生産された。新型BMW 6シリーズ クーペ/カブリオレは、さらに魅力を高めているとしている。以下はドイツ国内市場向け(2007年6月現在)の仕様を基準としたもので、日本を含むその他の市場においては仕様、装備などが変更になる場合もある。
新型「BMW650iクーペ/カブリオレ」には、最高出力270kW(367ps)を発生する4.8Lの8気筒エンジンを搭載。最高出力は270kW(367ps)/6,300rpm、最大トルク490Nm/3,400rpm、0-100km/h加速5.4秒となる。
新型「BMW630iクーペ/カブリオレ」は、ハイ・プレシジョン・インジェクション(高精度燃料噴射)を採用した新開発の3.0L直列6気筒エンジンを採用。最高出力200kW(272ps)/6,700rpm、最大トルク320Nm/2,750~3,000rpm、0-100km/h加速性能6.2秒。100km走行あたりの平均燃料消費量(EU基準)は7.9L(MT車)、7.7L(AT車)を誇る。
新型「BMW635dクーペ/カブリオレ」は同セグメントにおいて最初で唯一のディーゼルエンジン搭載車となる。スポーティでパワフルな3L直列6気筒ディーゼルエンジンは、可変ツインターボ、オールアルミ製クランクケース、第3世代のコモンレール式燃料噴射を採用し、最高出力210kW(286ps)、最大トルク580Nmを発生する。またBMW 635dには、新開発の6速オートマチック・スポーツ・トランスミッションを搭載する。
車体回りでは、ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)、アクティブアンチロールバーを備えたダイナミック・ドライブ、ランフラット・タイヤなどが挙げられる。安全性の面ではアクティブヘッドレスト、3点式ELRシートベルト(全席)、2段階作動式フロントエアバッグなどを装備。カブリオレには横転時に後席の背後から瞬時に飛び出すロールオーバーバーを組み込んでいる。そのほかとしては、「アダプティブ・ヘッドライト」と可変配光式ライト、自動ブレーキング機能を盛り込んだクルーズコントロール、ステアリングを振動させてドライバーに注意を促す車線逸脱警告システム、ヘッドアップ・ディスプレイなどがある。