PG-12指定で"子供番組"の域を超えた - 映画『仮面ライダー THE NEXT』

製作発表記者会見の様子。写真前段右から加藤和樹、黄川田将也、高野八誠、ISSA。後段右から田崎竜太監督、石田未来、森絵梨香、田口トモロヲ

テレビシリーズの仮面ライダー。右から2号、V3、1号	こちらは『仮面ライダー THE NEXT』のライダー。右からV3、1号、2号

ライダースーツを着た加藤、黄川田、高野(写真右から)。戦闘の激しさを物語るように前作よりライダースーツの傷が増えているなど、細部までこだわっている

仮面ライダー2号の「CYCLONE II」	仮面ライダー1号の「CYCLONE I」	仮面ライダーV3の「HURRICANE」

前作の続篇を望む声が後を絶たなかったことから、製作が決定した本作について、監督の田崎竜太氏は「テレビ作品ではできなかったことや、封印されていたアイデアなどをすべて盛り込んだつもりで作りました」と胸を張る。また、PG-12という年齢制限がかかった作品であることについては「仮面ライダーの作品が持つバイオレンス性を逃げずに描くことで新たな世界観を描くことができました。ですからPG-12という制限も、本気を出して頑張った勲章みたいなものですね」と語った。

前作に続いて主演を務める黄川田雅也は「本作のライダースーツを着た時、必死に演じていた前作の撮影時のことを思い出し、身の引き締まる気がした。前作を超えてほしいというファンの期待に応えられるように頑張って演じました」と話す。また、高野八誠も「前作よりリラックスして演じることができた部分と、V3登場による新たな戦いが始まることへの緊張感がほどよいバランスとなりました。1つ1つのシーンが非常によくできていると思いますので、是非期待していてください」と力を込めた。

そして今回、シリーズの中でも人気の高い仮面ライダーV3を演じる加藤和樹はテレビ『仮面ライダーカブト』の仮面ライダードレイク役で出演した経験を持つ。「切り替えが難しかったですね。でもV3とドレイクとの違いを工夫しながら演じました」と話す加藤は「人気のあるV3を演じることへのプレッシャーもありましたが、自分なりの風見志郎を演じられるように頑張りました。1号・2号との出会いが風見をどう変えていくのかを見てほしいです」と語った。

作品の重要なカギを握る、人気絶頂のアイドル歌手・Chiharuを演じるのは森絵梨佳。森は「アイドルのプロモーションビデオを参考にして演じました。周囲からキャーキャー言われることがこんなに楽しいことだとは思わなかったです」と満面の笑み。本郷猛の生徒である菊間琴美役の石田未来も「こんなに男の子っぽい演技をするのは初めてだったんですけど、自分なりに役作りに励みました。髪の毛も今回の映画のために切りました」と映画にかける意気込みについて話した。

そして仮面ライダーシリーズには欠かせないのがショッカー。ショッカーの改造人間・シザーズジャガー役の田口トモロヲは「ショッカーの一員であることを常に忘れず、毎日『ショッカー様万歳』と心の中で叫んでおりました」とショッカーへの忠誠心をアピールし、会場を沸かせた。また、本作の主題歌『Chosen Soldier(チョーズン ソルジャー)』(10月17日発売)を歌うISSAも登場。ISSAは「V3の登場で期待感が前作よりさらに高まっています。仮面ライダーファンとして公開を楽しみにしています」と話した。

配給は東映ビデオ。10月27日、全国ロードショー予定。