東芝は、過熱水蒸気オーブンレンジ「カロリエVS」シリーズの「ER-E350」「ER-E300」を発表した。発売はER-E350が9月1日、ER-E300が9月16日。オープンプライスで、推定市場価格はER-E350が10万円前後、ER-E300が8万円前後。

適温調理も可能な過熱水蒸気オーブンレンジ「ER-E350」。左下に見えるのが「カロリエナビ」

現在、オーブンレンジ全体の中で、過熱水蒸気機能を搭載したモデルの占める比率が上がってきている。新モデルのカロリエVSでは、たんに過熱水蒸気機能を搭載しているというだけでなく、水蒸気の温度を350°Cの高温から(ER-E300は300°C)、35°Cのちょっと温かいといったレベルまでコントロールできるのが特徴。過熱水蒸気によるカロリーや塩分をカットしたオーブン調理に加え、100°Cのスチームによるせいろ蒸し料理、そして、35°C~95°Cまでの温度での適温調理が可能だ。適温料理とは、例えば、茶碗蒸しなどでは、温度を90°Cよりも上げると「す」が入ってしまうが、あまり低いと固まらないため、80°C前後の一定の温度に保つ必要がある。また、豚肉の調理などでは、あまり温度を上げてしまうと、ビタミンB1が破壊されてしまうため、70°C前後で調理するのがよいとのことだ。これらのコントロールを自動で行ってくれるのが、カロリエVSの特徴。

さらに、野菜に40°Cのスチームを当てることで、ビタミンCを増加させるといったことも可能となっている。

ER-E350には、取扱説明書を読まなくても使用できる「カロリエナビ」(対話式の操作ガイドのようなもの)と、約210種類のオートメニューが搭載されている。一方のER-E300では、カロリエナビは搭載されず、また、オートメニューの数も46となっている。

ER-E350/E300とも、庫内容量は32L。レンジの最高出力は1000W、ヒーターの最高出力は1300Wとなっている。

庫内には温度センサーが2か所に装備されており、適温をキープする

プリンや漬物といった料理もオートで作れる、適温調理機能によるサンプル