BMW AG(ドイツ)は、新型「BMW 1シリーズ・クーペ」の事前情報を公開した。最上位モデルはツイン・ターボと第2世代のガソリン直噴技術(ハイプレシジョンインジェクション)を採用した3.0L(リッター)直6エンジンを搭載し、225kW(306ps)の最高出力を得る模様。細かな仕様や日本での発売などは発表されていない。
現在発売されている「BMW 1シリーズ」は、コンパクトな2ボックスのボディスタイルを持つが、新型「BMW 1シリーズ・クーペ」は、スタイリッシュな2ドアのクーペスタイルになるようだ。以下はドイツ国内市場向け(2007年6月現在)の仕様を基準としたもので、日本を含むその他の市場においては仕様、装備などが変更になる場合もある。
新型「BMW 1シリーズ・クーペ」のコンセプトは"駆けぬける歓び"。高性能のガソリンエンジンまたはディーゼルエンジンを搭載し、俊敏なハンドリングとコンパクトながら、たくましいデザインが与えられたとしている。室内はラゲッジルームとキャビンを独立させた2+2座席の構成で、後席バックレストは6:4の分割可倒式となっている。
最上位モデル「BMW 135iクーペ」は「Mエアロダイナミクス・パッケージ」を標準で装備する。ツイン・ターボとガソリン直噴技術を組み合わせた3.0L直6エンジンは、最高出力225kW(306ps)、最大トルク400Nm。運動性能と経済性のバランスも高く、0-100km/hがわずか5.3秒という高いパフォーマンスながら、100km走行あたりの平均燃料消費量は9.2L(EU基準)を誇っている。
「BMW 123dクーペ」は、可変ツイン・ターボとコモンレール式燃料噴射システムを備えた新型2.0L直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載する。最高出力は150kW(204ps)、0-100km/h加速性能は7.0秒。100km走行あたりの平均燃料消費量は5.2L(EU基準)。CO2排出量は138g/kmに抑えられている。
このほかに、経済性に傑出したもうひとつのディーゼルエンジンを搭載する「BMW 120dクーペ」も用意されている。最高出力は130kW(177ps)ながら、100km走行あたりの燃料消費量が4.8L、CO2排出量はわずか128g/kmに過ぎない。