韓国のLG電子は動画共有サイトのYouTubeと提携、YouTubeに対応した携帯電話を開発することで契約を結んだと発表した。LG電子によると、YouTubeに全面的に対応した携帯電話を開発するのは、今回が初めてだという。

今回開発される携帯電話は、YouTubeに簡単に接続できるように、本体に専用ボタンを配置するほか、携帯電話のカメラで撮影した動画をすぐにYouTubeにアップロードできるように、UIやメニュー構成を最適化する予定だという。

これにより、わざわざPCを使用せずともYouTubeに素早く動画をアップロードできるようになる。両者はこの点でメリットが大きいとみているようだ。

LG電子は2007年4月、YouTubeの親会社であるGoogleの検索エンジンを利用したスマートフォン「LG-KS10」を発売している。LG-KS10は、Google Search、Gmail、Google Mapsといった代表的サービスを利用するのに最適化された端末だ。

4月にイタリア市場で販売されたLG-KS10。Symbian OSを搭載し、フルブラウジング対応。HSDPAでの高速通信も可能で、インターネットには最適の携帯電話だ

LG電子では今回開発される予定のYouTube携帯について、「まだ提携することだけが決まった段階であり、詳細スペックまでは決まっていない」と述べている。しかし、動画を主要機能として取り扱う端末だけに、フルブラウザや高速通信対応は必須といえよう。

YouTubeの創業者でCTOのSteven Chen氏は、LG電子との提携について「消費者が携帯電話を利用して、いつでもどこでも特別な瞬間を撮影し、閲覧し、共有できるようにするもの」と述べている。対応端末の登場は、YouTubeの利用機会を大きく増やすものとなりそうだ。

You Tube携帯は2007年下半期中に、欧州市場で初お目見えする予定。