トヨタ自動車は、後方から衝突された時に乗員のむちうち障害軽減を図る「アクティブヘッドレスト」を開発、近々発売の新型車から順次採用していく。

ヘッドレストが斜め上方に移動することで、頭部をヘッドレストで受け止め、むちうち障害低減を図る

衝突されると乗員の身体がロアユニットを押し、ケーブルを通じてアッパーユニットを動作させ、ヘッドレストを動かす

アクティブヘッドレストは、頭部と背中を同時に受け止め、頸部への衝撃を緩和するWIL(Whiplash Injury Lessening:頸部傷害低減)コンセプトシートをさらに進化させたもの。具体的には、後方から衝突された時に乗員の腰が、シートに内蔵されたロアユニットを押すことで、ケーブルを通じてヘッドレスト下部のアッパーユニットに伝わり、ヘッドレストが上方30mm、前方25mm移動、乗員の頭部をヘッドレストで受け止めて頸部への衝撃を緩和し、むちうち障害低減を図るというもの。同社では、乗員の体格や姿勢によるが、社内試験で従来のWILコンセプトシートに対し、頸部障害評価指標を10~20%程度低減できるという。