Windows Vista Ultimateで「なめらかにアニメーションするデスクトップ画像」を実現するアップデートが、いよいよリリースされる。米MicrosoftのWindows Vista Ultimate製品ディレクターのBarry Goffe氏は7月2日に投稿したブログのエントリーの中で、Windows Vista Ultimate向けに提供されるオプションパックのExtrasに関する情報の提供が遅れていることを陳謝し、これまで提供が滞っていた「Windows DreamScene」と「20 Language Packs」を今年夏までに提供する予定であることを明らかにした。

Windows Vista Ultimate Extrasは、Windows Vista Ultimateを購入したユーザーに提供される拡張パッケージ集。2007年1月のコンシューマ向けWindows Vista発売以来、Windows Hold’Em、16 Language Packs、Secure Online Key Backup、Windows BitLocker Drive Preparation Toolの4種類のExtrasが提供されてきたが、初期に提供がアナウンスされていた最後のExtrasである「Windows DreamScene」だけは、その提供時期やその後の経過について何もアナウンスされていなかった。同ExtrasはVista発売前後にMicrosoftが発表会で何度もデモストレーションしてきた象徴的な機能だけに、これを目当てにVistaへの乗り換えを検討し、落胆したユーザーは多いことだろう。

Goffe氏によれば、「プロシューマなユーザーに満足してもらえる基準に達するまでは製品をリリースしない」という考えの下にギリギリまで提供が伸びてきたと述べており、今年夏の終わりにはようやくその基準を満たせる製品を提供できる見通しだという。またDreamSceneの提供に合わせて、ユーザーインタフェースをマルチランゲージ対応させるLanguage Packsをさらに拡張する「20 Lnaguage Packs」の同時提供も予定しており、ようやく当初アナウンスされていたWindows Vista Ultimateの環境が一通り整うことになる。また同氏は、今後数年にわたって継続してExtrasの新シリーズをリリースする計画があり、その詳細はDreamSceneをリリースした段階で発表するという。