iPhone発売時点で入手できる周辺機器やアクセサリは少なかった。「iPhone Bluetooth Headset」や、iPhoneとBluetoothヘッドセットを同時に充電できる「iPhone Dual Dock」など、Appleの周辺機器の多くが発売日に店頭に並ばなかったのが原因の1つ。入荷は2~4週間後だという。また、iPhoneはiPodと同じ30ピンのDockコネクタを備えるが、同コネクタを利用するiPod用の周辺機器の一部を利用できないのが、iPhone用の周辺機器を少なくしている。Appleによると、オーディオを扱う一部のiPod用の周辺機器に、iPhoneの無線機能が障害を及ぼすという。そのため現時点でiPhoneをサポートするスピーカーやFMトランスミッタなどが登場していない。実際iPhoneをアンプ付きスピーカーの近くで利用していると、スピーカーからノイズが発せられる。通信機能をオフにするAirplane Modeに切り替えるとノイズは止むが、それでは携帯電話として利用できない。iPod機能を備えているのに、オーディオを扱う周辺機器が少ないと、iPhoneの利用範囲が狭まってしまう。なんとか改良してもらいたいところだ。
iPhone対応の周辺機器・アクセサリーには「Works with iPhone」が提供される。そのロゴを付けた製品で、iPhone購入者に最も人気があったのが、自動車内でiPhoneを充電するシガーチャージャーだ。iPhoneはバッテリー内蔵なので、まずは充電の環境を整えたい人が多いのだろう。現在発売されているのは、Griffin Technologyの「PowerJolt」とXtremeMacの「InCharge Auto Charger」。
ケース類もいくつか販売されていたが、ラバーケースやスキンでくるんでしまうと、iPhoneのデザインが台無しだ。本体をまるごとラップするケースは人気がなく、売れていたのはタッチパネルを保護するクリスタルフィルム、またはレザーケースやホルスターだった。ケースでは、Incaseの「Leather Folio」が短時間で棚から消えていた。
Apple Storeで販売されていた周辺機器の中で、同店のスタッフのお勧めだったのがAliphのBluetoothヘッドセット「Jawbone」だ。骨伝導センサーを用いた強力なノイズキャンセリング機能 (Noise Shieldテクノロジ)を備えており、戦場においてもクリアな会話を成立させるミリタリー・レベルをアピールしている。デザインもiPhoneにマッチする。ブラックとレッドの新色がiPhone発売と同時にApple Storeで先行発売となった。Works with iPhoneを備えてはいないが、説明書にはちゃんとiPhone用のインストラクションが記載されており、iPhoneのBluetooth設定で簡単にペアリングできる。