同社は(NECが単独で運営していた時期を含め)、BIGGLOBEというポータルを10年以上にわたり展開しており、その間に培ったノウハウがある。清水氏は「コンシューマー向けにやっていたものを、うまく活用していきたい」としている。一般の検索サービスを利用した場合、検索結果表示画面は、その検索サービスが規定しているデザインになるわけだが、同社のサービスでは、サイトのデザインにあわせた専用の検索結果表示画面の利用が可能であり、導入企業のブランドイメージにあわせた、Webページの作成ができる。
また、今回のサービスでは、任意のキーワードとそれに関連する商品などのページを結びつけ、検索結果に表示させるキーマッチ設定や、キーワードとして類似した語句を登録してサイト訪問者の意図に沿った検索結果を表示する関連クエリ設定などができるようになっている。「ある程度、運用を続けていれば、わかる部分だ。こうすれば上位に表示されるというような点は、運用のノウハウで理解している」(福嶋氏)。同社ではこのあたりに、これまでコンシューマー向けに手がけてきたサービスで育んだノウハウを適用していく考えだ。
このサービスの特徴は、同社が「運用の面倒までをみること」(福嶋氏)もそのひとつといえる。検索システムの運用はノウハウがなければ十分に機能しない、というのが同社の見解だからだ。また「導入する企業には、冗長化構成にするため、検索アプライアンスサーバを2台設置する。一方が止まってもバックアップできる」(清水氏)ようにしている。
しかし、今後、競合が出てくることは十分考えられる。同社はどこで差別化を図るのだろうか。