ウィルコムは29日、ヨドバシカメラマルチメディアAkibaにおいて、Advanced/W-ZERO3 [es]の予約、タッチ&トライ・予約イベントを開催した。同イベントは6月29日より7月1日までの3日間行われ、ヨドバシカメラマルチメディアAkibaのほかビックカメラ有楽町店でも行われる。
予約初日となる29日は、朝8時45分の段階で長蛇の列ができており、Advanced/W-ZERO3 [es]に対する期待の高さが伺えた。整理券を配布した段階での予約希望者は約150人にのぼったという。めでたく1番目の整理券を受けとった予約希望者は7時30分から並んだそうだ。
予約希望者へウィルコム取締役執行役員副社長の土橋匡氏が挨拶し、予約希望者への感謝の言葉などを語った。また、マイクロソフト モバイル&エンベデッドデバイス本部長の梅田成二氏は、現在、Windows Mobileを搭載する携帯端末が増えたのは初代W-ZERO3があったからだと賛辞を述べた。
予約希望者には先着でAdvanced/W-ZERO3 [es]発売の記念品が贈呈された。記念品の中身はウィルコムのオリジナルグッズなど数点。並んだ順番に応じて中身が少しだけ違うという。記念品の贈呈途中には、ビックカメラ有楽町店で挨拶を終えたウィルコム代表取締役社長の喜久川政樹氏が駆けつけた。予約希望者に記念品を手渡しし、会話を交わす姿もみられた。
土橋氏は発売後の売れ行きついて「スマートフォンが市場に根付いてきた。スタートダッシュで10万台くらい」、今後順調に推移した場合「比較的早いうちに50万台くらいいくのでは」とおおまかな見通しを示した。スマートフォンの用途はビジネスというイメージも強いが、前の日に発表された音楽配信サービス「mora win」への対応に触れながら「幅広い客層にアプローチしていく、カジュアルに使って頂けるような製品を目指した」と話し、ユーザー層を既存とは異なる領域に広げていきたい意向を説明した。Advanced/W-ZERO3 [es]で利用できるコンテンツについては、SNSやブログなどブラウザベースのコンテンツと、ゲームソフトなどWindows Mobileベースのコンテンツの両方で、ユーザーにとって使いやすいものを揃えていきたいと意欲を見せる。同社製品の今後の展開については、「これがゴールではないので1歩先、2歩先の商品ではなく半歩先の商品を考えていく」と述べた。
また、同社でサービス企画を担当する須永康弘氏は「W-ZERO3は『でかくて重い』という印象があったが、3機種目となる本機では改善できた。」と述べ、喜久川社長は「今急いでいるのは生産。製品が足りない状況はないようにする。」と語り、2店舗の盛況を見て「我々の想定以上の反響があった。幅広いユーザーに受け入れられている。」と語った。
そのほか、7月1日まで、同店の店頭にはAdvanced/W-ZERO3 [es]の実機に直接触れることのできる特設ブースも設置される。同機の機能・サービスなどについて説明員の解説が受けられるコーナーや、同機に対応するUSBシリアル変換アダプター、本体保護カバー「まもるくん」、USBキーボードなどの展示コーナーが設けられている。