江戸文化歴史検定協会主催、11月4日に実施される「第2回 江戸文化歴史検定」の受験申し込み受付けが7月2日にスタートする。今年は昨年の2級、3級に加え、1級を新設。1級合格者には、普段は見られない文化史跡を巡る「ご褒美ツアー」や、江戸東京博物館の常設展への無料入館などさまざまな特典が用意されているという。

「江戸文化歴史検定」、略して江戸検のマスコット、「江戸犬(えどけん)つなよし」も参上

同検定は、江戸時代の優れた文化や生活の知恵を楽しく学んでもらうことを目的に昨年から実施されている。1級の出題ポイントは(1)江戸時代の資料を読みこなせ、楽しめるか(2)現代と共通するテーマを江戸時代から読み取ることができるか-など。2・3級はマークシート式(全100問)だが、1級には一部記述式も含まれる。1級に合格すると特典として、江戸東京博物館の常設展への入館(無料、無期限)や、同博物館の特別展の特別展覧会への招待(有効期間は合格認定証発行から1年間)、普段は見られない所に入ることができる「ご褒美ツアー」などが用意されているという。

江戸東京博物館の竹内誠館長

同検定の記者発表会では、江戸東京博物館の竹内誠館長が「物を大切にする気質や知恵など、江戸時代から学ぶことは多い。江戸文化歴史検定を受検することで、江戸時代を正しく理解してほしい」とあいさつ。その後、映画『心中天の網島』や『梟の城』、『スパイ・ゾルゲ』などで有名な篠田正浩監督を迎えたトークショーも開催。篠田監督は「ロンドンの新聞に書かれていましたけど、ヨーロッパでは絵画は貴族が画家に発注して作らせるものなのに、江戸時代の浮世絵は庶民が鑑賞するために作られたものなんですよね。このような江戸時代の素晴らしさは外から言われて、初めて気づくんだね」と笑顔で話し、江戸の風俗や文化が楽しみながら学べる同検定の受検を広く呼びかけた。

映画監督の篠田正浩監督

受験申し込みは7月2日から9月20日まで。試験時間は各級それぞれ90分。試験会場は明治大学駿河台校舎、法政大学市ヶ谷キャンパス、上智大学四谷キャンパスの3会場。受験料は3級が4,200円、2級が5,250円、1級が6,300円となっている。