イタリアのフィアットオートモビルズ社は、7月4日と5日の両日、新型「フィアット500」の誕生イベントとして、イタリア全土の主要都市で各種のイベントを行なうと発表した。新型フィアット500は同日が正式発表。順次ヨーロッパで発売される。日本での発売は未定となっている。

新型「フィアット500」

新型「フィアット500」は、1957年に発売され、愛らしいスタイルで国民的人気を博した旧フィアット500を現代の技術で復活させた。愛称も当時と同じ「チンクエチェント」が使われる。旧フィアット500の発表はちょうど50年前の7月4日と5日。本拠地トリノで150台を連ねた壮大なパレードを行なった。今回のイベントはこれにちなんだもので、ポー川のほとりトリノ・ムラッツィ地区での大イベントを始め、7,000人を招いたパーティー、180台のフィアット500による試乗など、多くのイベントが予定されている。

新型フィアット500はコンパクトなボディと、イタリアデザインを象徴するスタイルが特長。フィアットオートモビルズ社によれば、思い通りに自分のクルマとして楽しみ、日常の道具として大切にしながらも、安楽にくつろげ、しかも環境にやさしいクルマとのこと。

ボディは3ドアのみ。全長:3,550mm、全幅:1,650mm、全高:1,490mm、ホイールベース:2,300mmとなっている。エンジンはガソリン1.2L(リッター):69馬力、1.4L:100馬力と、ディーゼル1.3Lターボ:75馬力の3種類。トランスミッションには5速または6速のマニュアルシフトが組み合わせられる(すべて欧州仕様)。

新型フィアット500の日本での発売は未定だが、すでに日本語のスペシャルWebサイトが用意されており、オフィシャルサイトとともに人気を集めているという。

新型フィアット500

新型フィアット500 インパネ回り

旧フィアット500

1957年に行なわれた旧フィアット500のイベント