ヤマハは、DSP AVアンプの新モデル「DSP-AX861」を発表した。発売は7月10日で、価格は11万250円。
ハイビジョン環境の普及に伴い、AVアンプの市場も伸びてはいるが、AVアンプの場合、映像回路や、各種デコーダー、多チャンネルアンプなどを搭載するためのコストがかかるため、同価格帯のプリメインアンプと比較すると、どうしても音質面で不満が残るという問題がある。
今回発表されたDSP-AX861は、そういった不満を解消すべく、大型電源トランスやカーボンシースブロックケミコンなどといった専用パーツの投入や、オーディオ回路で使用されるパーツの再検討など、徹底した音質チューニングを実施しているとのことだ。
映像回路には、ABT社製ビデオスケーラー、ADI社製ビデオデコーダー/エンコーダーを搭載。先日発表されたDSP-AX761では対応されていなかった、アナログビデオ信号のアップスケーリングにも対応している(1080i/720pまで)。
HDMI端子は、1.2aとなっており、1080p信号の伝送やSACDのDSD音声信号の伝送などには対応するが、DeepColorなどには未対応。
音場技術は、シネマDSPの上位バージョンである「シネマDSP-plus」を搭載。これにより、DSPの処理能力アップや、空間情報の向上などにより、より高い臨場感を実現したとしいう。サラウンドプログラムは、シネマDSPプログラムが17種類、ドルビーデジタルなどのストレートエンコードが16種類、そのほかにMUSIC ENHANCERが2種類の計35種類となっており、さまざまなソースに対応可能だ。実用最大出力は145W×7。
主な仕様 | |
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入力端子 | アナログ音声×8 / 6ch入力×1 / デジタル音声(光)×4 / デジタル音声(同軸)×2 / HDMI×2 / コンポジット映像入力×5 / S映像入力×5 / コンポーネントビデオ×3 / D4×3 |
出力端子 | 7chプリアウト×1 / アナログ音声REC OUT×3 / デジタル音声(光)×1 / HDMI×1 / モニター出力×1 / S出力×1 / コンポーネント出力×1 / D4×1 / コンポジット録画出力×2 / S録画出力×2 |
内蔵チューナー | FM/AM |
消費電力 | 270W |
サイズ | 435(W)×171(H)×421(D)mm |
質量 | 13.1kg |