ダイムラー・クライスラー日本は、メルセデス・ベンツのCクラスセダンをフルモデルチェンジし、「C200 コンプレッサー エレガンス」「C200 コンプレッサー アバンギャルド」「C250 エレガンス」「C250 アバンギャルド」「C300 アバンギャルドS」の各モデル、および特別仕様車「C200 コンプレッサー エレガンス デビューパッケージ」の発売を開始した。なお、「C250 エレガンス」「C250 アバンギャルド」の供給開始は2007年9月下旬を予定している。
「アバンギャルド」「エレガンス」の2つのラインナップ
メルセデス・ベンツCクラスは、同社のセダンラインナップの中では比較的コンパクトなモデルで、取り回しやすさとメルセデスらしい高品質で、人気の高いモデルである。今回のフルモデルチェンジでは全幅を1.8m以下に抑えつつ、室内空間を拡大し、乗員の快適性を向上。安全性を始め、多くの改良が施されている。
ボディは、形状や素材の最適化により、ねじれ剛性、曲げ剛性を大幅に高めた強固な新設計ボディとなった。また、車両の重量前後配分の最適化(52:48)も行なわれている。前後サスペンションには、走行状況に応じて減衰特性が変化する「セレクティブダンピングシステム」や、車速に応じてステアリング操作トルクを調節する車速感応式パワーステアリングを装備した。エンジンは、出力の向上を図った1.8L(リッター)スーパーチャージャー付直列4気筒エンジン、およびスムースな2.5L/3.0L 6気筒V型エンジンを搭載。
安全性・快適性については、アクティブセーフティとパッシブセーフティとの間の相乗効果を引き出す、「PRE-SAFE(プレセーフ)」をはじめ、メルセデス・ベンツが体系化した包括的安全コンセプト「PRO-SAFE(プロセーフ)」を採用。事故を未然に防ぐESP(横滑り防止システム)、ブレーキアシスト、8個のエアバッグ、フォースリミッター付シートベルトテンショナー、アクティブヘッドレストなどを全車に標準装備している。
ボディそのものも100回以上の実車衝突実験などにより衝突安全性を向上。ボディシェル全体の約70%に高張力鋼板・超高張力鋼板を使用するとともに、アルミやプラスティックを適所に使用し、先代モデルに比べ約8kgの軽量化(ホワイトボディ比)を図った。また、HDDナビゲーションシステム、携帯電話ハンズフリー、音声認識機能などをリンクし操作性の向上を図った「COMANDシステム」を全車に標準装備している。
ラインナップは主に「アバンギャルド」「エレガンス」の2つに大別される。「アバンギャルド」はスポーティモデルという位置づけで、スリーポインテッドスターをグリル中央に配し、個性とダイナミズムを際立たせた。「エレガンス」は横線を基調としたグリルを始め、快適性やラグジュアリーさを強調したモデルとしている。
新型Cクラスセダンの価格は以下のとおり | ||
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ハンドル | 価格 | |
C200 コンプレッサー エレガンス | 右 | 450万円 |
C200 コンプレッサー アバンギャルド | 右 | 460万円 |
C250 エレガンス | 左/右 | 558万円 |
C250 アバンギャルド | 左/右 | 570万円 |
C300 アバンギャルドS | 右 | 664万円 |
限定550台の特別仕様車「デビューパッケージ」
新型Cクラスの発売に合わせ、特別仕様車「C200 コンプレッサー エレガンス デビューパッケージ」も発売された。これは「C200 コンプレッサー エレガンス」をベースに、ステアリング操作と車速に応じてヘッドライトの照射軸を変える「アクティブライトシステム」や、バイキセノンヘッドライト&ヘッドライトウォッシャーを装備。シートには、上質感の高い人工皮革を採用したモデル。全国550台の限定発売となる。価格は468万円。