ホンダは、オフロード走行専用車CRFシリーズに、新たに「CRF80F」を追加し、発売する。また従来からの「CRF100F」「CRF70F」「CRF50F」はグラフィックデザインを変更。発売開始はすべて6月27日から。いずれのモデルも競技・遊技用であり、公道走行はできない。
CRFシリーズは、コンパクトで取り回しの良い車体サイズなど、オフロード走行が気軽に楽しめる入門バイクとして好評を得ている。今回追加された「CRF80F」は、「CRF70F」と「CRF100F」の中間に位置するモデルで、米国ではすでに2004年から発売されていた。
「CRF80F」は、車体まわりをCRF100Fと共通設計としながらも、ホイールをCRF100Fよりも小径にして、シート高734mmと足つき性を良くした。ホイール径は「CRF100F」が前輪19インチ、後輪16インチなのに対し、「CRF80F」は前輪16インチ、後輪14インチとなる。乾燥重量もCRF100Fより3.7kg軽く、取り回しの良いサイズとしている。エンジンは空冷4ストロークOHC単気筒エンジンを搭載し、最高出力は6.5kW(8.8ps)、最大トルクは6.5Nm(0.66kgm)。トランスミッションは5速マニュアル(CRF50F/70Fは自動遠心3速)。ステップアップユーザーのみならず、オフロード初心者にも扱いやすいマシン特性としている。価格は23万9,400円。
「CRF100F」「CRF70F」「CRF50F」については、グラフィックデザインが変更されるとともに、全機種にタンク表面から燃料の揮発を抑える効果がある「多層ブロー成型式燃料タンク」を採用した。価格は「CRF100F」が24万9,900円、「CRF70F」が17万3,250円、「CRF50F」が16万2,750円となっている。