Appleは20日、今月29日に出荷開始される多機能携帯電話「iPhone」に、ビデオ共有サイト「YouTube」のコンテンツを視聴する機能を搭載すると発表した。AppleのWebサイトに掲載されたiPhoneの紹介ページも更新、タッチスクリーンを操作してYouTubeのコンテンツを再生するクイックツアーが加えられている。
同時に、据置型メディアプレイヤー「Apple TV」でYoTubeの視聴が可能になったことも発表された。サービス開始は本日から、Apple TV内蔵の機能を使いソフトウェアアップデートを行うと、ビデオのブラウジングや検索の機能が追加される。
モバイル機器向けのサービス強化を進めるYouTubeは、圧縮効率に優れる動画コーデック「MPEG-4 AVC/H.264」を利用したコンテンツを整備。iPhoneは、MPEG-4 AVC/H.264でエンコードされた動画を使う最初のモバイル機器になるという。iPhone発売日の6月29日時点で視聴できる動画は、1万本以上になるとのこと。
iPhoneとApple TVのYouTube対応について同社CEOのSteve Jobs氏は、「iPhoneはYouTubeをモバイル環境で見る最高のエクスペリエンスを提供する。ユーザはどこにいても、iPhoneかMacを利用すればYouTubeを楽しめる。Apple TVを利用すれば、リビングルームのワイドスクリーンテレビで楽しむことも可能だ」と述べている。