NTTドコモとエーエム・ピ-エム・ジャパンは20日、コンビニエンスストアam/pmの一部店舗に使用済み携帯電話の回収BOXを設置したと発表した。設置された店舗はいずれも東京都内で、日比谷シャンテ前店、東京国際フォーラム店、千代田一番町大妻通り店、一番町店、東京区政会館店、本郷郵便局店、日本ユニシス豊洲ビル店、京橋中央通り店の8店舗。
同社では機種変更や解約時に発生する使用済み携帯電話について、利用者が不要と申告したものについては1998年よりドコモショップなどで回収を行っている。しかし、携帯電話の高機能化が進むにつれて、古い電話機に残っているデータが必要になる可能性などを考えるユーザーが増加し、ここ数年は回収数が減少する傾向にあるという。
am/pmに設置される回収BOX |
そのため、後からでも不要になった電話機を簡単に回収に出せるよう、同社では家電量販店(現在6店舗)に回収BOXを設けていたが、今回はこれをコンビニエンスストアへと拡大したもの。おサイフケータイに対応した電子マネー「Edy」やケータイクレジット「iD」を積極導入するなどNTTドコモとの関係が深く、1990年から環境事業活動に取り組んでいるam/pmでの設置が先行した。回収した電話機からは希少金属などが取り出され、NTTドコモグループで2005年度に再生された資源は銅が37,993kg、金が145kgなどに上るという。
回収BOXは、BOX本体(外箱)・電話機が貯まる内箱とも二重施錠式で、投函口からは中身が取り出せない構造になっており、投函された電話機の盗難を防ぐ。また、他事業者の電話機が投函される可能性もあるが、NTTドコモでは携帯電話であれば同社以外の製品でもかまわないとしている。
同社では今回設置した8店舗での利用状況を検証しながら、首都圏のam/pmから順次導入を進める。