ビー・エム・ダブリューは、SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)BMW X5を7年ぶりにフルモデルチェンジし、6月21日より発売する。エンジンは4.8L V8と3L直6ガソリンエンジン、トランスミッションはステップトロニック付き6速ATのみで、V8モデルは右ハンドルと左ハンドル仕様、直6モデルは右ハンドルのみが用意される。価格は753万円(3.0si)~963万円(4.8i)。なお、ドイツ本国でラインナップされているディーゼルエンジンモデルは国内には投入されない。
BMWでは、X5をRVやSUVと異なるオンロード性能や運動性能に注力したSAVと呼び、X5はこのカテゴリーの先駆けとなった。エンジンには、261kW(355ps)を発生する4.8Lの新型V型8気筒エンジンと、200kW(272ps)を発生する3L 直列6気筒エンジンが用意され、電子制御式4輪駆動システムxDriveと組み合わされる。なお、従来は3Lモデル、4.4Lモデル、最上級のプレミアムモデルとなる4.8Lモデルの3グレードが用意されていたが、新X5では4.4Lモデルと4.8Lモデルが統合され、従来の4.8Lモデルより大幅に価格を下げている。
また、新X5ではアクティブ・ステアリング、コーナリングライト付きアダプティブ・ヘッドライト、ランフラットタイヤ、iDriveシステム付きHDDナビ、レザー・シートなどを全てのモデルに標準装備とした。
また、SAVとしては世界で初めてオプション装備としてアダプティブドライブが設定された。アダプティブドライブは、スポーティーな走りや快適な走りに切り替え可能で、アンチロールバーとダンパーが互いに連携して動作し、車速やステアリングアングル、ボディやホイールの加速度、地上高などを常時モニターし、アンチロールバーの旋回モーターやダンパーのソレノイドバルブを操作して、横方向の傾きや減衰力を常時制御する。
さらに、BMWとしては初めて3列目シートをオプションで選択可能で、2つのシートを3列目として追加し、最大定員を7名にできる。