米Gartnerは、携帯電話でプレイするオンライン/オフラインゲーム市場の最新調査レポート「More Growth Ahead for Mobile Gaming」を発表した。同市場が、今後のゲーム業界で最も急速にユーザー数を伸ばしていくとの予測も出されている。
同レポートによれば、今年の世界の携帯電話向けゲーム予想販売総額は、昨年の約US29億ドルより49.9%増となる約US43億ドルを突破。今後も順調に同市場の拡大が続き、2011年の販売総額は、約US96億ドルに達すると見られている。
同社上級調査アナリストのTuong Huy Nguyen氏は「世界各国で携帯電話が普及してきており、携帯電話上では手軽にゲームを楽しめる。そのことから、従来の家庭用ゲーム機やPCゲームのユーザー数よりも、より多くの者が世界中で携帯電話向けゲームを遊ぶようになると考えられている。結果として、携帯電話向けゲームの販売額は、携帯電話向け動画配信やアダルトコンテンツの売上を超えるようになるものの、当面は携帯電話向け音楽市場には及ばないだろう」とコメントした。
なお、世界最大の携帯電話向けゲーム市場を形成するのはアジア太平洋地域で、同地域の今年の販売額は約US18億ドル。また2011年には約US46億ドルに達すると見込まれている。日本および韓国の高速データ通信ユーザー向けに提供されるゲーム販売額に伸びが見られるほか、中国およびインドの携帯電話ユーザーの間で、ゲーム利用が急速に増加していくと予測されている。