松下電器産業は、モバイル電源「ポケパワー(Pocket Power)」を発表した。発売は、7月1日で、価格はオープン。推定市場価格は4,000円前後。

単3形のNi-MH電池2本で、5V/500mAを約70分出力可能なモバイル電源「ポケパワー」

単三電池を2本使用する携帯用の充電器はさまざまなメーカーから発売されている。しかし、それらのほとんどは出力できる電流が少なく、携帯機器の充電に時間がかかったり、あるいは完全には充電できないというものもある。ポケパワーは、同社の単3形Ni-MH電池「HHR-3MPS」を2本使用した場合に、5V/500mAを供給可能なモバイル電源だ。

携帯機器の充電だけでなく、USBポートからの電気で動作する機器ならば、動力源としても使用可能だ(ただし、同社ではすべてのUSB機器をチェックしているわけではない。また、500mA以上の電流を要求するような、仕様から外れる機器もあるので注意)。

Ni-MH以外の電池、オキシライドやアルカリなども使用可能だが、その際には電流は250mAとなる(使用されている電池の種類に合わせて、自動的に出力が切り替わる)。出力可能な時間は、HHR-3MPSを使用した場合約70分、オキシライド電池の場合約80分、アルカリ電池の場合約50分となっている。

携帯電話を充電する際には、USBからの変換ケーブルを利用して接続する。接続対象のメーカーによって、パッケージが異なる。ドコモFOMA、ソフトバンク3G用は「BQ-600K/F」、au CDMA 1x/1x WIN用は「BQ-600K/A」だ。

ポケパワーは、HHR-3MPSの特性にあわせて設計されたモバイル電源。HHR-3MPSは、充電後、長期間、自己放電を起こさない、継ぎ足し充電を行ってもメモリー効果が置きにくいといった特徴を持つNi-MH電池だが、容量は2000mAhとさほど大きいわけではない。しかし、それ以外のNi-MH、例えば2600mAhの容量を持つHHR-3XPSなどを使用しても、長時間の給電が可能になるわけではないとのことだ。また、電池によってはトラブルが発生する可能性も皆無ではない。

また、ポケパワーは充電器としても使用可能だ。クレードルのような形態の台にセットしておくだけで、中に入れた電池が充電される。