北海道の旭山動物園でこのほど、イワトビペンギンの赤ちゃんが誕生した。生まれた時の体長は約10cm。現在赤ちゃんは、親鳥のお腹の下で大事に育てられており、およそ10週間も経つと巣立ちの時を迎えるという。

イワトビペンギンのヒナの体重測定(6月11日の様子)。旭山動物園より提供

イワトビペンギンは、同動物園の「ぺんぎん館」で飼育している4種類のペンギンの中で一番小型なペンギンで、南極周辺の島々に生息。成鳥の目の上にある眉のような黄色の飾り羽や赤いくちばし、ピンクの足といった特徴がある。地上では、他のペンギンのようによちよちと歩くが、急ぐ時は両足をそろえて飛び跳ねながら移動。寒いところが少々苦手で、日なたぼっこをしている姿が園内でよく見られるという。

子育ては両親が交代で行っている

同園でのイワトビペンギンの繁殖は約2年ぶり。同動物園によると、赤ちゃんは親鳥のお腹の下に隠れて見えにくいが、「ピー、ピー」というエサを欲しがる時に鳴く声が聞こえることもあるという。なお、生まれたばかりのヒナの映像は同動物園のPC用サイトで見ることができる。