米Microsoftは6月12日(現地時間)、「Windows Home Server RC1」を公開した。今週中にもMicrosoft Connectを通じてテストユーザーへの配布を行う予定だという。Windows Home Serverは家庭に設置するサーバ・アプライアンス向けに開発されたWindows OS。5月に米カリフォルニア州ロサンゼルスで開催されたWinHEC等で機能デモが紹介されている。製品リリースにあたっては、Hewlett-Packard(HP)等のPCメーカーや家電メーカーと組んで、大容量ストレージや各種サービスを提供する専用アプライアンスの形式で提供されることになるとみられる。また、Home Server向けのアプリケーション開発コンテスト「Code2Fame Challenge」の開催も予告されている。
Windows Home Serverは家庭に設置するホームサーバとして、ストレージ、バックアップ、ネットワーク管理、リモートアクセスなど、家庭内外にあるPCや関連機器のデータやアクセスを集約し、管理するためのソリューションを提供する。現在ホームネットワーク市場の攻略を模索しているMicrosoftにとって、切り札の1つとなる製品だ。提供形態はPCメーカー等へのOEMが中心になるとみられ、各メーカーが独自のアイデアやデザインでハードウェアを設計したWindows Home Server搭載アプライアンスをリリースしてくることになる。こうしたHome Serverのローンチを盛り上げる策としてMicrosoftが開催を告知しているのが「Code2Fame Challenge」だ。
Code2Fame Challengeでは、Home Server普及のキラーとなるような"クール"なソフトウェア/ハードウェアのアドインを募集するもので、総額で5万ドルもの賞金が用意される。「サービス」「設定UI」「Webアプリケーション」「クライアントアプリケーション」「デバイス」「ハードウェアアドイン」などのカテゴリが用意され、優勝者には1万ドル、準優勝者には5000ドル、3位には1000ドルの賞金がそれぞれ授与される。アドインの開発にはHome Server RC1とSDKが必要となるため、コンテストの参加者はMicrosoft Connectのページにテスター登録をする必要がある。詳細はCode2Fame Challengeのページを参照のこと。