三洋電機は、超短焦点の液晶プロジェクター「LP-XL50」を発表した。発売は、12月21日を予定しており、価格はオープン。推定市場価格は60万円前後と予想される。
同社では、昨年、教育現場などに向けた液晶プロジェクターとして、約1mの距離から80インチのサイズに投影できるというモデルを発売しているが、今回発表されたLP-XL50は、何と8cmの距離で、80インチのサイズへの投影を実現している。通常の液晶プロジェクターでは、ランプからの光が液晶パネル、投射レンズを通過し、スクリーンに映し出されるが、LP-LX50では、投射レンズからの光を、さらにミラーで反射させることで距離を稼ぐという、プロジェクションテレビに近い方法が採用されている。
また同機は、超短焦点というだけではなく、縦置きも横置きも可能で、垂直方向への投射も可能という特徴も持ち合わせている。一般的なプロジェクターでは、スクリーンを設置して、そこに投射するというスタイルになるが、同機は、床やテーブル、天井などにも投射することができる。これは、従来のプロジェクターにはないスタイルだ。
同社では、同機を教育現場やオフィスなどだけでなく、広告用のディスプレイツールなどの、従来のデータプロジェクターとは違った形のソリューションも展開していきたいとのことだ。
なお、12月に発売予定のモデルが、この時期に発表されたのは、6月15日よりカリフォルニア州アナハイムで開催される「InfoCom07」に出品するため。
従来のプロジェクターとは違った応用が期待される |