ヤマハは、同社のATV(ATV=All-Terrain Vehicle:全地形型車両)である「YFM」「YFZ」シリーズのニューモデルとして、スポーツ・レジャー系の「YFM250R」および実用系の「グリズリー 700FI(YFM700FWA)」を発売する。また、従来からの「YFZ450」「YFM350R」「YFM80R」「YFM50R」「グリズリー660」「グリズリー125」についてはカラーリングを変更し、2008年モデルとして発売する。発売開始は全モデル7月15日。いずれも私有地などの限定されたエリア向けの乗り物であり、公道での走行はできない。
ATVは「四輪バギー」とも呼ばれるもので、低圧バルーンタイヤを装着し、不整地や傾斜地岩場、砂地、草地、凍結路面など、陸上のさまざまなフィールドを走破する性能を備えている。アウトドアレジャーやスポーツ走行、運搬・巡回業務など幅広い用途に利用されており、近年の国内需要は年間約500台(ヤマハ調べ)で推移している。ヤマハはATVを用途に合わせ、スポーツ・レジャー性重視のモデルと実用性重視のモデルに大別。今回の2モデルの追加により、50ccから700ccまで合計8モデルをラインナップすることになった。
新型の「YFM250R」は、軽量コンパクトなボディに250ccの4ストローク・単気筒エンジンを搭載。スポーツATVエントリーモデルとして扱いやすいパワーと操縦性を実現しながら、中・上級ライダーも満足させるハイレベルな走行を可能にした。
「グリズリー700FI」は、2006年に欧州・北米で先行発売して好評を博した実用系ATVの最上位4WDモデル。F.I.(フューエルインジェクション:燃料噴射)を装備した700ccのSOHC・単気筒エンジンを新設計フレームに搭載し、ATV初のE.P.S.(電動パワーステアリング)、「グリズリー660」から受け継いだフルオートマチック変速システムなどを採用。優れた機動性とオフロード走破性に加え、快適で滑らかな乗り心地を実現している。
各社価格 | |
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YFZ450(水冷450cc) | 953,400円 |
YFM350R(空冷350cc) | 606,900円 |
YFM250R(空冷250cc) | 501,900円 |
YFM80R(空冷80cc) | 323,400円 |
YFM50R(空冷50cc) | 249,900円 |
GRIZZLY 700FI(4WD) | 995,400円 |
GRIZZLY 660(4WD) | 837,900円 |
GRIZZLY 125 | 386,400円 |