COMPUTEX TAIPEIのホール1の2階は、1社のブースの大きさもほんの数畳程度で、小規模なメーカーが軒を連ねるといった状況。そしてホール1からTaipei 101に抜けるルートでもあり、一般来場者のスルー率もかなり高い。しかし、大きなブースで出展できない小規模なメーカーが、大メーカーには思いもつかないビックリするような小物を展示していたりもする。ネタ探しをするプレス関係者にはスルーできない場所なのだ。
そこで見つけたのが、USBで接続する真空管オーディオアンプだ。展示していたのはFour Channel Technology。筆者がこのブースの大容量電源をチェックしていたところ、ディスプレイだと思っていた真空管アンプが実は製品であると紹介された。PCとはUSBで接続し、PCからのステレオ音声を真空管を用いたアンプを通じ、スピーカーへと出力可能。スピーカーは別売で、USBのほか、RCA端子も備えるためCDプレーヤーなどにも接続できるとのこと。
この製品、担当者によれば価格は400米ドルぐらいとのことだ。真空管アンプとして考えれば安い部類だろうか。オーディオに詳しくない筆者からすれば、「真空管」というだけで高音質を連想してしまうが、少し考えてみるとこのメーカー、フラッシュメモリやDRAMモジュール、電源にケースといったものが主力。音声回路やD/A変換回路のノウハウはあるのだろうか…謎だ。