JALホテルズは8月1日から、「第5回 JAL ホテルズ カクテルコンペティション」のグランプリ作品を含む9種類のカクテルを販売する。同コンペは6月4日に「ホテル日航東京」(東京・港区)で開催され、JALホテルズのチェーンから選抜された34人のバーテンダーや飲料スタッフが参加して、技術を競った。9種のカクテルは国内にある同ホテルチェーンのレストランやバーなどの施設で、10月31日まで提供される予定だという。

「第5回 JAL ホテルズ カクテルコンペティション」の競技風景。写真はウェディングカクテル部門グランプリの馬場智恵子氏

同コンペは、飲料スタッフの技術研鑽、商品力の向上、ホテルチェーンの結束を高める目的で2003年から開催されている。入賞したカクテルの一般への販売は初回開催時から行われており、「毎年楽しみにしているお客様も多く、非常に好評」(同社広報)とのことだ。

今回のコンペではバーテンダーによる従来の「プロフェッショナルコンペティション部門」に加え、飲料部スタッフによる「ナイトキャップ部門」、「ウェディングカクテル部門」を新設。ナイトキャップ部門では、眠りに就く前におすすめのカクテルが披露された。

プロフェッショナルコンペティション部門のグランプリである鎌田芳弘氏は、バーテンダー暦11年。グランプリ作品である「TAIL WIND ~追い風~ 」について、「このカクテルがお客様にとって、明日への活力の基になればと思い、航空用語で追い風を意味するTAIL WINDを作品名に引用しました」と語った。

同作品は、「マリーブリザール カネラ」と「ヘネシー VSOP」を組み合わせたシンプルなレシピとなっている。前回に引き続き特別審査員を務めた辰巳琢郎氏は、「昨年よりもレシピや装飾が複雑化している感があり、もっとシンプルさがあっても良いのではないだろうかと思った。そんな中でグランプリ作品は、そのシンプルさとネーミングが素晴らしかったです」と評価した。

販売される9作品は以下の通り(販売価格は未定)。

プロフェッショナルコンペティション部門

グランプリ「TAIL WIND ~追い風~ 」(作者: 鎌田芳弘氏・「JRタワーホテル日航札幌」勤務)。シナモン風味のリキュール「マリーブリザール カネラ」と「ヘネシー VSOP」を組み合わせた

準グランプリ「Destiny Wing」(作者:村瀬正彰氏・「ホテル日航東京」勤務)。ラムをベースにバラのリキュール「キス オブ ローズ」を加えたカクテル

3位「SEA STORY ~あの頃の思い~ 」(作者:牛島愁史氏・「JALリゾートシーホークホテル福岡」勤務)。ココナッツヨーグルトリキュールやパイナップルジュース使った甘酸っぱい味わいが特徴だという

ナイトキャップ部門

グランプリ「Close Your Eyes」(作者:安井究氏・「ホテル日航東京」勤務)。ラムに黒蜜、生クリームなどを加えている

準グランプリ「Mood Indigo」(作者: 君沢和也氏・「ホテル日航八重山」勤務)。カクテルの色にこだわり、夜の闇とシンクロさせた"藍色=Indigo"を表現したという

3位「Good by day ~また明日~ 」(作者: 河内貴行氏・「ホテル日航大阪」勤務)。ミルクを使った温かいカクテル。疲れた体を癒し、ゆったりとした眠りに導くイメージで考案された

ウェディングカクテル部門

グランプリ「Eternity Road」(作者: 馬場千恵子氏・「ホテル日航東京」勤務)。青リンゴ風味の「マリーブリザール マンサニータ」にカルピスなどを加えた甘めのカクテルになっているという

準グランプリ「縁 ~えん~」(作者: 中野大輔氏・「ホテル日航金沢」勤務)。ベースはスパークリングの清酒。柚子やカボスなども使い、和テイストでまとめている

3位「ピースキーピング」(作者:木村慶太氏・「川崎日航ホテル」勤務)。トマトジュースとスイカのリキュールという独創的な組み合わせ