パナソニックモバイルコミニュケーションズは11日、報道関係者向けに、製品の説明・体験会を開催した。同社の新端末であるNTTドコモ「P904i」、KDDI「W52P」、ソフトバンクモバイル「810P」について製品コンセプトの説明や実機のデモが行われた。以下製品ごとにその内容をご紹介しよう。

NTTドコモ向け端末「P904i」

「DRANATIC BEAUTY」をコンセプトに、コンパクトなボディ、外装のアクセントとなるミラーパネルのほか、個性的なボディカラーにより製品ごとに異なる質感を演出している。 Pシリーズの特徴であるカスタムジャケットは一部のユーザーに不評であったとされる。そのためP904iでは、ジャケットなしでも成立するデザインにこだわったという。一方でカスタムジャケットを好むユーザーへの配慮も忘れない。サブ液晶の形をジャケットの装着により変化させるなど、携帯の表情をがらりと変えることができる新たなカスタムジャケットを採用した。

カスタムジャケットにより様々なバリエーションが楽しめる

1:1.618の黄金比

ちなみにミラーパネルは、筐体正面に対し、左右非対称の形で配置されているが、この配置は1:1.618の黄金比となっている。デザイナーがベストのバランスを検証して配置した結果、偶然にも黄金比になったという。

KDDI向け端末「W52P」

自分の価値観に合った大人のケータイをキーワードに存在感、高級感、本物感が感じられる質感を持ったシンプルなデザイン。「Exterior×Interior」と銘打って、筐体外装部をエクステリア、UI部をインテリアとしデザインしている。

特徴となる2種類の異なる金属筐体は、素材の特性からアンテナ感度の問題があったそうだが、設計段階での工夫によりこれを回避。デザインと機能の両立を実現した。筐体のデザインをカスタマイズできる「+Panel」は、プリーツやチドリなど洋服の生地をイメージしたラインナップを備え、1500以上のデザインバリエーションが楽しめる。

「+Panel」により様々な表情を演出

プリーツやヘリンボーンなど洋服の生地をイメージしている

ソフトバンクモバイル向け端末「810P」

コアターゲットを30~35歳の男女に設定した新構造、「フラットスライド」を採用した12.9mmの薄型スライド端末。

筐体下部分が上部分を包むU字形フレームを採用することで、ナビゲーションボタンとダイヤルボタン部分の段差が僅か2.6mmとなり、スムーズなキー操作を実現した。また、7色のバリエーションを持つことで男性にも女性にも対応可能なラインナップとなっている。

7種の豊富なカラーで幅広いユーザーに対応

コアターゲットを30~35歳の男女に設定し、使いやすさと持ちやすさを重視

カーナビ「strada」で音声データを再生できる

その他、Bluetooth AVプロファイルに対応するカーナビ「strada」(パナソニック製)の展示も行われていた。同製品にオプションのBluetoothユニット「CY-BT200D」を接続することで、Bluetoothに対応した携帯端末の音声データを再生できる。また、携帯端末を登録しておけば、CY-BT200Dから携帯端末の着信や発信などの操作をすることが可能となる。

Bluetooth AVプロファイルに対応するカーナビ「strada」、携帯端末の音声データを再生可能

同社端末はそれぞれ個性ある製品となっているが、コアターゲットを中心として、多くのユーザーが使用できる汎用性も備える端末となっている。各端末の発売日は、904iは6月15日、W52Pは6月上旬以降、810Pは6月中旬以降となっている。