ラリージャパン大会組織委員会は、2007年に十勝で開催される「ラリージャパン」の開催概要を発表した。ラリージャパンではWRC(世界ラリー選手権)とPWRC(プロダクションカーラリー世界選手権)が開催され、10月26日のセレモニアルスタートから4日間北海道十勝地方の帯広市を中心に開催される。なお、「ラリージャパン・アンバサダー」としてV6の長野博(ジャニーズ事務所所属)が就任したことが合わせて発表された。
ラリージャパンは、日本で初めてWRCが開催された2004年から通算4回目となる。帯広市街や帯広に近い牧場地などに加え、毎日最後に開催されるスーパースペシャルステージは2006年開催時と同様に、帯広市街に特設された全長1.3kmの特設コースで開催される。ラリージャパンのSS総距離は355.2km、移動も含めた総走行距離は1574.64kmとなる。なお、コース間の移動は、一般公道をレースマシンが自走する。エントリーは8月に開始されるが、出走見込みはWRC(WRカー)が12台、PWRCが14台など、計90台が参加の見込み。
ラリージャパン大会組織委員会会長であり、日本でのWRC開催実現に向けて1990年に創設されたプランニングフォーの代表取締役社長でもある田畑邦博氏は、「地域密着型のラリー大会に向けて努力する。欧州に比べ、ラリー文化というものには達していないが、地元北海道を中心に広くスポーツとして認知されていることを感じている」と語った。
また、2007ラリージャパン大会会長で元ソニー会長兼CEOの出井伸之氏はビデオレターで挨拶を行い、「北海道らしい競技だと思う。北海道の良さを世界中に満喫してもらうチャンス。北海道の自然とラリーの良さを是非現地に来て味わってほしい」と挨拶した。
また、発表会にはゲストとしてPWRCに参戦する「SUBARU TEAM ARAI」の新井敏弘選手と、「ADVAN-PIAA RALLY TEAM」の奴田原文雄選手が登場した。新井選手は、昨年度はPWRCワールドチャンピオン。ラリージャパンは昨年はWRカーでの参戦だったが、PWRCでのチャンピオンにむけて頑張りたいと意気込みを語った。また、昨年のPWRCラリージャパンで優勝し、シリーズ2位の奴田原選手は「隣の新井選手と僕とPWRC日本人選手同士で盛り上げて、僕が勝てれば一番ベストだと思ってる」と会場の笑いを誘った。
なお、発表会会場にはラリージャパン・アンバサダーとしてV6の長野博氏も登場した。長野氏は「クルマやレースに興味があり、もしできたら助手席にでもいいので乗せてもらいたい」と語った。
ラリージャパンのチケットは、ローソンチケットで6月22日から先行発売され、7月1日からはチケットぴあやJR北海道駅窓口、イープラスなどでも発売される。チケットはサービスパーク入場1日券やシェイクダウン券、林道SS観戦券、帯広スーパーSSの指定席券や立ち見券なども用意される。価格は2,000円~15,000円。