Intel Turbo Memoryと言えば、モバイルプラットフォーム向けにMini Card形状や基板直付けで提供される機能だ。しかしCOMPUTEX TAIPEI 2007のFoxconnブースでは、デスクトップ用のATXマザーボードに、このTurbo Memoryを追加して搭載する拡張カード製品のデモンストレーションを行っていた。

Foxconnがデスクトップ向けのTurbo Memoryをデモ

このTurbo Memory拡張カードは、インタフェースは通常のPCI Express x1に対応している。元がノートブック搭載用のモジュールであるだけに、カードサイズはかなり小さい。例を挙げれば、2ポート程度のSATA拡張カードと似たようなサイズといったところだろうか。表面にはメモリチップが2つ搭載されており、そのほかにコントローラチップが搭載される構成はノートブック用と同様。さらに2つのメモリチップを搭載できそうな空きパターンも見られる。

最上段のPCI Express x1スロットに挿入されているのがTurbo Memory拡張カード

直下のグラフィックスカードと大きさを比較してほしい。なお、裏面はチップなし

ご覧の通りPCI Express x1インタフェース。サンプルのためかRobsonの手書きシール付

ロープロファイルにも収まりそうなサイズで、省スペースPCのパワーアップに活用できるか!?

Foxconnのデモでは、Intel P35+ICH9Rチップセットを搭載したATXマザーボード「MARS」の拡張スロットに挿して動作させていた。ちょうどブースに居合わせたIntelの担当者によれば、現在秋葉原で売られているノートブック用のTurbo Memoryミニカードのように、この製品も普通に販売する予定らしい。ちなみに、カード上には一応Intelロゴも入っていた。

こちらがデモに用いられていたIntel P35搭載マザーボード「MARS」。ヒートパイプ式のチップセットクーラーと固形コンデンサの採用、オンボードスイッチなどが特徴の同社ハイエンドモデル