AppleがMac OS Xのファイルシステムに「ZFS (Zettabyte File System)」を採用する模様だ。6月6日(米国時間)にSun Microsystemsが米ワシントンDCでSun Blade 6000 Systemの発表イベントを開催した。その中でSunの社長兼CEOであるJonathan Schwartz氏がZFSコミュニティの広がりについて説明する際に、「Worldwide Developers Conference (WWDC)において、AppleがMac OS XのファイルシステムにZFSを採用することを明かすでしょう」と述べた。WWDCは6月11日~15日の日程で米サンフランシスコで開催される。主役は今年秋リリース予定のMac OS X "Leopard"だ。Appleが昨年8月のWWDCで、Leopardの新機能として「Time Machine」を披露して以来、ZFSを含む新ファイルシステム採用の可能性が様々なところで指摘されていた。
ZFSは128bitアドレッシングを特徴とするオープンソースファイルシステムで、64bitのファイルシステムの160億倍の容量が可能。すべてのデータが64bitのチェックサムで保護され、100%に限りなく近い確率でデータエラーが検出・補正される。またストレージ管理の自動化および統合化が管理上のオーバーヘッドの大幅削減につながる。ZFSへの移行は、データの信頼性や安定性の向上という点で大きな効果が期待できる。