OEM/ODMメーカーの台湾Compalは、UMD端末のプロトタイプをCOMPUTEX TAIPEI 2007に出展した。UMDとはUltra Mobile Deviceの略で、PC向けのWindows OSを搭載したUltra Mobile PCよりも軽快な動作が可能なデバイスとのこと。CPUはFreescele i.MX31(532MHz)、OSはWindows CE 5.0を搭載する。画面サイズは4.3インチ、解像度はWVGA(800×480ピクセル)で、タッチスクリーンに対応している。
UIは同社のオリジナルで、Windows Mobile系のPCライクな画面とは大幅に異なっている。画面上にはアプリケーションソフトのアイコンが並び、指先でタップすることで起動できる。UIのスタイルは、画面下にアイコンが並ぶMac OSライクなスタイルと、画面全体にアイコンを自由に配置できるスタイルの2通りが選べるという。
QWERTYキーボードはスライド式で、イー・モバイルの「EM・ONE」やウィルコムの「W-ZERO3」と同類の形状だ。サイズは156×78×23.5mm、280g。ただし現時点ではプロトタイプのため、これより小型化する予定もあるという。また、画面の左右にはトラックポイントやズームキーなどを備えている。前面に1.3メガピクセルカメラとモノラルスピーカーを配し、インタフェースはUSB(mini)ポートとminiSDカードスロットをそれぞれ1つずつ搭載している。
ネットワークは無線LAN(802.11b/g)とBluetooth 2.0を標準で搭載。オプションでHSDPA(下り最大3.6Mbps)にも対応する。
ビルトインされるアプリケーションはInternet Explorer 6.0、Windows Media Player 9.0、Windows Messenger、Skype、Flash Player、Office/PDF/Imageビュワーなど。出荷は今年末を予定しており、市場価格は500ドル前後になるだろうとのことだ。