パナソニックは、720万画素で強力なブレ補正機構を搭載した薄型コンパクトデジタルカメラ「LUMIX DMC-FS2」を発表した。価格はオープンだが、推定市場価格は3万円程度。また、同時に家庭向けフォトプリンター「KX-PX2」を発売した。推定市場価格は1万3,000円程度。
「LUMIX DMC-FS2」は有効720万画素の薄型デジタルカメラ。厚さは24.2mm、重量は約125g(本体のみ)となっている。モニターには2.5型の液晶(11.5万画素)を使用。レンズは5.8~17.4mm(35mm判換算:35~105mm)の3倍ズーム、「ライカ DC VARIO-ELMARIT(バリオ・エルマリート)レンズを搭載している。
FS2の特長は強力なブレ補正機能。パナソニック独自の「動き認識(インテリジェントISO感度)」機能を搭載し、人物やペットなど、さまざまな被写体の動きを認識し、自動で撮像感度を変更する。被写体の動きが大きい場合は自動的にISO感度を高めにし、シャッタースピードを速く設定。逆の場合はISO感度を低めにし、ノイズを抑えた撮影が可能になる。
合わせて「光学式手ブレ補正ジャイロ」を搭載し手ブレを抑えている。シャッター速度にして何倍程度の補正効果があるかは公表されていない。「高感度モード」は単なる増感ではなく、周辺の画素からRGB情報を混合する画素混合方式によって高感度化を実現するもので、最大ISO3200の高感度撮影を可能にしている(通常はISO1250が最大)。
パナソニックは、「動き認識」「光学式手ブレ補正ジャイロ」「高感度モード」の3つを合わせ、「トリプルブレ補正」と謳っている。
FS2と同時に発表されたプリンター「KX-PX2」は、1.5型モニター、SDメモリーカードスロットを備えたホームフォトプリンター。最大用紙サイズは101×208mmで、主にL判プリント、ハガキプリントを想定している。印刷方式は熱昇華転写で、高品質の印刷が可能。