フィンランドのNokiaは5月31日(現地時間)、Carl Zeissレンズを搭載した3G端末「Nokia 6500 Slide」を発表した。同社にとって高品質カメラを搭載した初のミッドレンジ3G端末であり、携帯電話のカメラ機能の進化を思わせる端末だ。

Carl Zeissレンズを搭載した3G端末「Nokia 6500 Slide」

Nokiaのミッドレンジ3G端末としては初めてCarl Zeissレンズを搭載

今回発表されたNokia 6500 Slideは、スライド式の3G端末である。本体をスライドすると正面にはキーパッド、背面にはカメラが現れる。サイズは96.5×46.5×16.4mmで、重さは123g。内部メモリは20MBで、microSDカードを使用することにより4GBまで拡張できる。また、本端末の本体はハードコーティングされており、傷、指紋の付着を防いでいる。

本端末の最大の特徴はカメラである。独Carl Zeissのレンズを採用した光学8倍ズームの3.2メガピクセルカメラで、デュアルLEDによるフラッシュ撮影や動画撮影も可能。Flickr、TV-Out、PictBridgeなどをサポートしており、写真や動画の共有、TV電話が容易にできる。同社によると、ミッドレンジ端末で高性能なカメラを搭載したものは同機種が初めてだという。

プラットフォームには「Series 40」を採用。2.2インチのLCD画面を搭載している。また音楽プレーヤーを内蔵しており、MP3、MP4、AAC、eAAC+、WMAの各フォーマットをに対応した音楽データを再生できる。さらに、Micro USBポートを搭載しており、PCやアクセサリに接続できるほか、USBバスパワーを利用したバッテリチャージも可能。バッテリ持続時間はスタンバイ時で320時間、通話時は6時間である。

同端末の予想価格は370ユーロ。今年第3四半期に主要市場で販売を開始する予定。