日本気象協会は、熱中症予防に役立つ「WBGT熱中症予防情報」の提供をオンライン気象端末、FAXなどで開始した。「WBGT熱中症予防情報」とは、熱中症の原因となる人体への暑熱ストレスを評価するWBGT指数(Wet-Bulb Globe Temperature,単位℃)を表した情報。短期予報として48時間先までの最新情報を1日5回更新するほか、1週間先までの毎日の予報も提供するという。

WBGT値(単位℃) 指標 対策
31以上 運動は原則中止 WBGT31℃以上では、皮膚温度より気温のほうが高くなる。原則として運動を中止する
28以上31未満 厳重警戒 熱中症の危険が高いので激しい運動や持久走などは避ける。運動をする場合は積極的に休息をとり、水分を補給する。体力の低い人、暑さに慣れていない人は運動を中止する
25以上28未満 警戒 熱中症の危険が増すため、積極的に休息をとり、水分を補給する。激しい運動では30分おきくらいに休息をとる
21以上25未満 注意 熱中症による事故が発生する可能性がある。体調に注意しながら運動の合間に積極的に水分を補給する
21未満 ほぼ安全 通常は熱中症の危険は少ないが、水分の補給は必要。市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意する

(日本体育協会(1994)「熱中症予防のための運動指針」及び中央労働災害防止協会「熱中症・WBGTポスター」より)

なお「WBGT熱中症予防情報」は携帯電話サイト(i-mode、EZweb、Yahoo! ケータイ)からアクセス可能。インターネットでは、日本気象協会が企画提供する「tenki.JP」で15日から情報提供される。